二人目が生まれて上の子がさびしい思いをしないか不安 専門家が回答

こんなときどうする? 子育てQ&A#40「二人目出産。上の子がさびしい思いをしないかと不安」

教育学博士:渡辺 弥生

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二人目の子を考えているけど、「自分に二人の子を育てられるかな」とか、「上の子がさびしい思いをするのではないか」など、不安に思うママから相談を受けることがあります。

発達心理学の専門家・渡辺弥生教授が子育ての悩みに答えます。

「二人目出産。上の子がさびしい思いをしないかと不安」(3歳・女の子)

二人目出産。上の子がさびしい思いをしないでしょうか? 写真/Adobe Stock

案ずるより産むがやすしです

出産後しばらくすると、赤ちゃんの世話で忙しいママに、自分をもっと見てほしくて、上の子が赤ちゃん返りをすることがあります。

ただ、赤ちゃん返りを不安に思うことはありません。

自分にもっと関心を示してほしいというサインですから、そこをおさえて対応していけば、一時的なもので終わるからです。

また、ママにしても、きょうだいの子育てに最初は戸惑っても、子どもの人数分だけ喜びも多いのです。

最初から子育てが得意な人はいませんが、きょうだいを育てる家庭は多いもの。それから考えても、まさに案ずるより産むがやすしなのです。

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上の子対策はどうしたらいいの?

ポイントは、上の子に「きょうだいができる」というワクワク感をもたせてあげること。

ママのお腹をさわらせて「動いているね」とか、「赤ちゃんが生まれてくるのが楽しみね」などと話したり、関連する絵本を読んであげたりするといいでしょう。

出産後は、上の子をママの右腕みたいな存在で扱っていくのがおすすめ。

「おむつを持ってきてくれて助かるな。ありがとね」「泣いてるから、一緒にヨシヨシしてあげよう」など。

そして、意識的に「あなたが大事」という言葉がけや、下の子が寝ているときなどに、だっこをするなどの愛情表現をしてあげましょう。

また、出産前に、子育てサポートのサービスについて調べておくと、困ったときの助けになります。

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パパとよく話し合って、環境づくりを

出産後、上の子はパパ、下の子はママという分担をするケースをよく見ます。

でも、上の子だってママがいいわけです。

そのへんは臨機応変にして、むしろパパには少しでも家事をお願いできるといいですね。  

料理は全くダメという男性もいますが、簡単なことだけでもできれば、だいぶ助かります。

ママもキッチンが汚れるからイヤだと思わずに、割り切るのも一つの知恵です。

もし、料理が無理なら、せめて自分で食事を温めて食べたり、食器洗いをしたり、洗濯物をたたんだり、ママにお茶をいれてあげたりするだけでも、ママの気持ちは少しは楽になるはず。

妊娠がわかったら、夫婦でよく話し合って、休日は簡単な料理を一緒に作ったり、洗濯を託してみたりするのもいいですね。

両親が、赤ちゃんが生まれるのを楽しみにしながら、がんばっている姿を見れば、上の子も「赤ちゃんが生まれるのっていいこと」だと、ポジティブにとらえることができます。 

準備さえしておけば、二人目出産にも安心してのぞめるでしょう。

文/宇野智子 写真/Adobe Stock
※この記事は幼児誌「げんき」に掲載された記事を再構成したものです。
わたなべ やよい

渡辺 弥生

教育学博士(発達心理学、発達臨床心理学)

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経...

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...