てぃ先生が解決!  「#23床で泣く」「#24うんちができない」

フォロワー50万人超えのカリスマ保育士てぃ先生の“目からうろこ”の育児アイディア第12回

保育士:てぃ先生

てぃ先生の目からうろこの育児アイディア

Twitterフォロワー数53万人超え、YouTubeチャンネル登録者数57万人超えのカリスマ保育士てぃ先生が、育児の悩みを一発解決! 

テレビ出演でも話題のてぃ先生は、なんと現役の保育士。その超具体的な育児法はかつてない斬新なアイディアに溢れていて、世のママパパに圧倒的に支持されています!!

まさに「保育のプロ」として日々子どもに接しているてぃ先生ならではの、的確で「すぐ効く」目からうろこの育児アイディアを紹介する連載です!
てぃ先生
保育士として勤務のかたわら、その専門性をいかしTwitter、YouTubeなどで、子育ての楽しさや子どもとの向き合い方などを発信、大反響を呼ぶ。著書に「カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!」(ダイヤモンド社)、「ほお…、ここがちきゅうのほいくえんか。」(ベストセラーズ)など多数。

育児の悩み#23『床にひっくり返って泣き叫びます』(3歳2ヵ月男児)

思うようにいかないことがあったり、親に注意されたりすると、床にひっくり返って泣き叫びます。どこでもひっくり返るので本当に困ります。

どこでも床で駄々をこねる

とりあえず人目のつかないところに移動しましょう

ひっくり返ってしまったら、とりあえず人目のつかないところに移動しましょう。スーパーなどでひっくり返ったらとりあえずお店の端っこでもいいし、お店の外に出て駐車場の端まで行ってもいい。そのときは多少無理矢理でもいいので、抱っこして人目のないところに連れて行くのがいいと思います。なぜかというと、親御さんのストレスの対象がその子がやっていることではなく、周りの目が気になるということに変わってしまうからです。

このような状況では親は誰しも周囲の人に「この子のせいでダメな親だと思われている」「恥ずかしい」と感じてしまいます。その子の話を聞いてあげたい、向き合ってあげたいと思っても、周りに人がいる環境では親御さんは強いストレスを感じて、冷静な判断ができなくなってしまうのです。なので、まずは移動。
冷静に向き合う環境を

親御さん自身が冷静になれる環境を作りましょう

なぜ子どもがひっくり返って騒ぐかというと、いろいろ原因は考えられますが、「こうやってひっくり返って騒いだら親が折れてくれた」という成功体験があるのかもしれません。あまりに多くの人が見ているから「あー、もうわかった」と許してしまったことって、子育て中の人ならばみんな経験ありますよね。他にも、親が自分の気持ちを受け止めてくれないことに対する苛立ちが、床へひっくり返るほどのストレスになっていることもあります。

周りに人がいなければもっと時間をかけて、子どもが落ち着くまで待ってじっくり話を聞いてみるなど、子どもの気持ちをしっかりと汲み取る余裕が生まれるはず。まずは移動! そして親御さん自身が冷静になれる環境を作りゆっくり対応できれば、だんだんとひっくり返って騒ぐことも減っていくのではないでしょうか?

育児の悩み#24『うんちがトイレでできない』(3歳11ヵ月女児)

うんちのトイトレに困っています。おしっこはできるようになりましたが、うんちはまだトイレでできません。

うんちのトイトレどうすればいいの? 写真/Adobe Stock

オムツ替えをトイレですることからスタート!

まずはオムツ替えをトイレですることからスタート! いきなりトイレに座らせるのではなく「うんちはトイレでするもの」というイメージトレーニングとして、オムツ替えをリビングや和室ではなく、必ずトイレの前でするというのをまずは習慣づけてみてください。

それから、家のトイレは大人用ですから、子どもがトイレに座ったとき足が宙に浮いてしまっていて、その状態では踏ん張るのが難しいのかもしれません。ステップ台など子ども用の踏み台を用意して、足の裏をしっかりつけて踏ん張れるようにすると、お腹に力が入りやすくなりうんちが出やすくなると思います。これ、とても大事なんです。大人でも足をつけずにうんちするのは大変なんです。お子さんが座りやすく、踏ん張りやすい環境をまずは整えてみてください。  
焦らずに見守ってあげて

尿意はわかっても、便意がまだ鈍いのかもしれません

大人はおしっことうんちをセットで考えがちですが、子どもにとっては全然別のもの。なので「おしっこができるんだから、うんちもできるでしょ?」というのはやや早計かもしれません。大人が感じる尿意と便意は違いますね。このお子さんの場合、尿意はわかっても、便意がまだ鈍いのかもしれません。「便意を感じなさい!」と怒ってもわかるわけがありませんし、誰も教えることはできません。それはやはり、成長を待つしかないのかな? と思います

1日のサイクルの中で、人間はだいたい決まった時間に排泄をします。もし、お子さんのサイクルをだいたい把握できているのであれば、「もうすぐうんちが出る時間だな」というときに、声をかけてトイレに連れて行ってみましょう。そうすると、便意を感じにくいお子さんでも「あ、これがうんちしたいってことなんだ」と体のサインに気づきやすくなります。

まずはお子さんの排泄のサイクルを観察してみましょう。たとえば、オムツにうんちをするのがだいたい朝の8時ごろならば、その少し前に声をかけてあげてトイレに行けば、自ずと成功する確率がアップしますし、お子さんが便意を感じとるきっかけにもなります。

とはいえ、トイトレは個人差が大きいもの。月齢などにとらわれず、焦らずにひとりひとりの成長を見守ってあげてくださいね
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撮影/嶋田礼奈 取材・文/久世恵美
てぃせんせい

てぃ先生

保育士

関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ

関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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