「子どもが寝ない」「食事中じっとしない」子育てのお悩みをてぃ先生が解決! 

フォロワー80万人超えのカリスマ保育士てぃ先生の“目からうろこ”の育児アイディア第11回

保育士:てぃ先生

てぃ先生の目からうろこの育児アイディア

YouTubeチャンネル登録者数80万人超えのカリスマ保育士てぃ先生が、育児の悩みを一発解決! 

テレビ出演でも話題のてぃ先生は、現役の保育士。その超具体的な育児法はかつてない斬新なアイディアにあふれ、世のママパパに圧倒的に支持されています!!

まさに「保育のプロ」として日々子どもに接しているてぃ先生ならではの、的確で「すぐ効く」目からうろこの育児アイディアを紹介する連載です!
てぃ先生
保育士として勤務のかたわら、その専門性をいかしTwitter、YouTubeなどで、子育ての楽しさや子どもとの向き合い方などを発信、大反響を呼ぶ。著書に「カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!」(ダイヤモンド社)、「ほお…、ここがちきゅうのほいくえんか。」(ベストセラーズ)など多数。

育児の悩み#21『寝かしつけに1時間以上かかります』(3歳1ヵ月男児)

5歳と3歳の兄弟です。寝かしつけに1時間以上かかります。毎日寝る場所を取り合ったりで困っています。

なかなか寝てくれない

あらかじめ兄弟の寝る場所を決めておくのがおすすめです

寝る場所を取り合ってしまうのならば、あらかじめ兄弟の寝る場所を決めておくのがおすすめです。たとえば、ホワイトボードなどに部屋の見取り図、ふとんの位置などを描いておいて「どこで寝る?」と聞いて、子どもたちに自分自身の寝る場所を決めてもらいます。名前を書いたりマグネットで印を付けておくといいですね。あとはそれを実践してその通りに寝てもらうといいと思います。もしまた揉めてしまったとしても「さっき自分たちで決めたよね?」とホワイトボードを見せれば、自分自身が選んで決めたことだから、諦めもつきやすい。こうすると、「寝る直前の大騒ぎ」というのは減ってくのではないでしょうか。
体を使うか、頭を使うか

体使うとよく寝る子と、頭使うとよく寝る子とがいます

あと、体使うとよく寝る子と、頭使うとよく寝る子とがいるように思います。寝るスイッチの入るポイントみたいなものは人それぞれ違うようで、僕自身いっぱい運動してもあまり眠くならないけど、テスト勉強するとあっという間に眠くなる(笑)。

たとえば、頭を使うとぐっすり寝てくれるというお子さんは、パズルや迷路、なぞり絵など取り入れてみるといいかもしれません。寝る直前だと頭が興奮してしまうかもしれないので、少し早めの夕方などの時間にするといいですね。体を使うとよく寝る子の場合はもちろん、いっぱい遊ぶのがいいのですが、あまりめいいっぱい遊んでしまうと疲れすぎて逆に興奮状態になり、寝付きにくくなってしまうこともあるようです。

大人も忙しすぎると熟睡できなくなるということがありますね? 子どももいっしょなんですね。1時間以上も寝かしつけにかかるというのは、すでに寝かしつけではなく遊びの時間になってしまっています。どんな日にお子さんたちがスムーズに寝てくれたか、様子を観察してみてください。その上で、それぞれのお子さんに合う方法をいろいろ試してみてください。

育児の悩み#22『食事中にじっと座っていることができません』(3歳4ヵ月男児)

食事中にじっと座っていることができません。なにかいい方法はないでしょうか?

食事に集中できない

食事の量を減らしてみましょう

食事中にじっとしていられなくなるのは、たぶん食事の途中でお腹がいっぱいになっていることも原因の一つだと思います。食事時間が長いと満腹中枢が刺激されて、ご飯に興味がなくなり落ち着かなくなる。親御さんが見るとたいした量を食べてないかもしれないけど、すでに血糖値は充分にあがっていて、本人は「お腹いっぱい」「もういらない」という状態になっている可能性もあるということです。

このような場合は、食事時間を短く設定し、20〜30分以内に終わらせるようにするといいかもしれません。そのために食事の量を減らしてみましょう食べて欲しい量を最初から全部お皿に盛るのではなく、最初は半分だけ盛ります。そうするといつもの半分の時間で食べ終わりますね。もしかするとこのお子さんは全部食べきった経験が少ないのかも。量を減らすことで「自分で食べきった」「残さず食べられた」という喜びや満足感を得ることができるようになります。「最初は少なめ、完食したらおかわりをする」というやり方で徐々に量を増やしていく形にしたほうが、お子さんの食事に対する集中力もついてくると思います。
完食する喜びを

お子さんに食べる量を選んでもらうのもいいかもしれません

あとはもう3歳なので、お子さんに食べる量を選んでもらうのもいいかもしれません。「ご飯は大、中、小どれにする?」「ブロッコリーは何個がいい?」と、それぞれ選んでもらいます。お腹が空いているときは量が多いものを選ぶでしょうし、あまり空いていないならば少ないのを選ぶことができます。「子どもだから毎日同じ量食べる」ということはなく、大人と同じようにその日の気分や体調で食事量は変わるはずです。

まず「自分のお腹と相談する」という経験を積むことが大切。大人に出された量を食べるばかりだと、自分にとってちょうどいい量を探る経験が少なくなってしまいます。親御さんとしては栄養バランスも気になりますから、苦手な野菜なども「0個はなし。1個にするか2個にするか選んでね」と、提案するといいと思います。

子どもが自分で「どれくらい食べたいか」を考え選ぶことは、自主性を育てることにもつながっていきます。「自分で選ぶ力」を育てるためにも、毎日の食事に取り入れてみてくださいね。

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撮影/嶋田礼奈 取材・文/久世恵美
てぃせんせい

てぃ先生

保育士

関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ

関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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