てぃ先生が解決!#41「同じことをしても上の子だけ𠮟ってしまう」

フォロワー70万人超えのカリスマ保育士てぃ先生の“目からうろこ”の育児アイディア第21回

保育士:てぃ先生

てぃ先生の目からうろこの育児アイディア

YouTubeチャンネル登録者数70万人超えのカリスマ保育士てぃ先生が、育児の悩みを一発解決!

テレビ出演でも話題のてぃ先生は、なんと現役の保育士。その超具体的な育児法はかつてない斬新なアイディアに溢れていて、世のママパパに圧倒的に支持されています!!

まさに「保育のプロ」として日々子どもに接しているてぃ先生ならではの、的確で「すぐ効く」目からうろこの育児アイディアを紹介する連載です!
てぃ先生
保育士として勤務のかたわら、その専門性をいかしTwitter、YouTubeなどで、子育ての楽しさや子どもとの向き合い方などを発信、大反響を呼ぶ。著書に「カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!」(ダイヤモンド社)、「ほお…、ここがちきゅうのほいくえんか。」(ベストセラーズ)など多数。

育児の悩み#41『同じことをしても上の子だけを𠮟ってしまいます』(3歳1ヵ月男児)

2歳違いの男の子の兄弟です。相手をたたいたり、物をとったりしてしまったときなど、同じことをしても下の子は𠮟られないので、上の子は「なんで?」と癇癪をおこしてしまいます。

癇癪をおこす息子

「弟さんもちゃんと同じように𠮟ったほうがいいと思います」

同じことをしても弟は𠮟られず自分だけ𠮟られる。それはお兄ちゃんが不公平だと感じるのは当然です。弟さんに対して「小さいからまだ𠮟ってもわからないから𠮟らない」というのは大人の事情で、お兄ちゃんはそんなこと理解できません。赤ちゃんは怒っちゃいけないわけではありませんし、𠮟ったらかわいそうということもありませんから、弟さんもちゃんと同じように𠮟ったほうがいいと思います。お兄ちゃんが見ている前で、お兄ちゃんと同じように、弟さんも𠮟る。その親御さんのアクションをお兄ちゃんに見てもらうことが大事です。

あとは「○○しちゃダメ」というのではなく「○○だったらいいね」「○○してみよう」とお兄ちゃんに伝える。もちろん同じように弟さんにも言うといいと思います。叱るときの言葉を少し変えるだけでお兄ちゃんの受け止める感情も変わってきます。否定ではなく、正しい行動を伝えるというのはとても大事だと思います。

なぜ親が子どもを𠮟るかというと、子どもの良い姿が増えるようにと思って𠮟るわけです。𠮟ってもほめても、子どもの良い姿が増えなかったら、𠮟ったことにもほめたことにもなりません。そのためにも子ども自身が、自分の良い姿をイメージできる言葉をかけることを意識してみてください。その言葉がけを赤ちゃんにもする、むしろステキなことですよね。親御さんも「𠮟っている」のではなく「正しい方向に導いている」という意識が強くなると思うので、子どもを𠮟る、赤ちゃんを𠮟るという罪の意識みたいなものも感じなくて済むのではないでしょうか。
平等に叱る姿を見せて

「親と子どもとが、考え方や感じ方が違うのは自然なことだと思います」

少し話はズレますが、ひとつ𠮟るときに念頭においてほしいのは、子どもに対して「たとえ幼くても、ひとりの人間として人格をもった存在である。自分とは違う人間なのだから、自分と考え方や感じ方が違うのは自然」ということ。日本には昔「親の言うことに子どもが従うのは当たり前」という時代がありました。でも今はそうではありません。「子どもはひとりの人間である」と考えれば、大人が「やって」といったことに「いや」と言われても、「あーそうなんだ、この人はやりたくないんだ」と、自然に考えることができます。今、子育てをしている親御さんたちこそ、古い考えにとらわれずにお子さんに接していってほしいと思います。
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撮影/嶋田礼奈 取材・文/久世恵美
げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

てぃせんせい

てぃ先生

保育士

関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ

関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ