「ママじゃなきゃダメ」「親の言葉遣い」子育てのお悩みをてぃ先生が解決!
フォロワー80万人超えのカリスマ保育士てぃ先生の“目からうろこ”の育児アイディア第20回
2022.12.23
保育士:てぃ先生
てぃ先生の目からうろこの育児アイディア
テレビ出演でも話題のてぃ先生は、現役の保育士。その超具体的な育児法はかつてない斬新なアイディアにあふれ、世のママパパに圧倒的に支持されています!!
まさに「保育のプロ」として日々子どもに接しているてぃ先生ならではの、的確で「すぐ効く」目からうろこの育児アイディアを紹介する連載です!
育児の悩み#39『何をするにも「おかあさんがいい」といいます』(2歳5ヵ月女児)
家でのことはもちろん、おでかけも遊びも「お母さんがいい」というので、父親に預けることもできず、まったく休めません。
「お母さんのやり方がお子さんにとってのスタンダード。スタンダードじゃないお父さんのやり方では安心できず、『いや』となってしまうのかも」
遊びならばお父さんなりの遊びでもオリジナリティがあっても楽しいと思うのですが、お世話系は、普段お母さんがやっている方法に統一しないと、お子さんが「パパはいや」となってしまうことが多い。たとえばお風呂に入ったとき、いつもお母さんは右腕から洗うのに、お父さんが左足から洗い始めたとしましょう。
それだけでも子どもは違和感を持ちます。普段からお母さんがお子さんのお世話をする割合が多ければ多いほど、その違和感も大きくなります。お母さんのやり方がお子さんにとってのスタンダード。スタンダードじゃないお父さんのやり方では安心できず、「いや」となってしまうのは仕方のないことです。
「同じことができるよう、情報共有しておくことが大事」
一番やっちゃいけないのは「ママがいい、パパはいや」って言っているお子さんに対して「ママじゃなくてもいいでしょ。パパでもいいでしょ?」と情報共有もせず強引にお父さんに任せること。それではお父さんが自分と自分が大好きなお母さんを引き離す存在となってしまい、ますますお母さんへの執着が強くなります。
もうひとつ、ご両親ふたりがとにかく仲良くして、それをお子さんにたくさん見せることも大事。「お母さんとすごく仲良しの人」とお子さんが感じれば、お父さんへの警戒心もうすくなるでしょう。その上で、お母さんもお父さんも同じやり方でお世話してくれるならば、お子さんが「パパはいや」とはならなくなってくると思います。
育児の悩み#40『声がけがむずかしいです』(3歳1ヵ月男児)
「~しないで」という言い方よりも、「~しよう」という言い方をすべき、とわかっていますが、なかなかできません。
「『でも』を使ってみてください」
そんなとき、とても簡単な改善方法があります。それは「でも」を使うこと。たとえばつい「○○しちゃだめ」と否定的な言い方をしてしまったあとに、とりあえず「でも」を差し込む。そして「でも、○○したかったんだよね」と、子どもの気持ちを受け止めている言葉を続けるのです。
「否定的なことを言ってしまったあとにどうリカバリーするかを考えたほうがいいと思います」
それよりも、否定的なことを言ってしまったあとにどうリカバリーするかを考えたほうがいいと思います。そのリカバリー方法が「でも」。「しまった、言い方間違っちゃったな」と思ったら、ステップ2に「でも」を差し込んで続ける。「でも」のあとに「○○したかったんだよね」「○○って思ったんだよね」など、お子さんの気持ちに寄り添う言葉をかける。そしてステップ3で、「じゃあ、こうやってみようよ」「○○するといいんじゃない?」と具体的な提案を続けるとさらにいいと思います。
つねに完璧な言葉がけができればそれは素晴らしいですが、親御さんも保育士もみんな人間ですから、「だめ」「なにやっているの!」「やめなさい!」など感情的な言葉になってしまうことはどうしてもあります。そんなときは「でも」って言ってから、そのあとどう言うべきか考えてみてください。とりあえず「でも」と言えば、その短い言葉で落ち着きを取り戻せます。そのあとは自然とやさしい言葉がでてくると思います。
てぃ先生
関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ
関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ
げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
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