てぃ先生が解決! 「#33気持ちの伝え方」「#34生活が不規則」

フォロワー50万人超えのカリスマ保育士てぃ先生の“目からうろこ”の育児アイディア第17回

保育士:てぃ先生

てぃ先生の目からうろこの育児アイディア

Twitterフォロワー数53万人超え、YouTubeチャンネル登録者数57万人超えのカリスマ保育士てぃ先生が、育児の悩みを一発解決! 

テレビ出演でも話題のてぃ先生は、なんと現役の保育士。その超具体的な育児法はかつてない斬新なアイディアに溢れていて、世のママパパに圧倒的に支持されています!!

まさに「保育のプロ」として日々子どもに接しているてぃ先生ならではの、的確で「すぐ効く」目からうろこの育児アイディアを紹介する連載です!
てぃ先生
保育士として勤務のかたわら、その専門性をいかしTwitter、YouTubeなどで、子育ての楽しさや子どもとの向き合い方などを発信、大反響を呼ぶ。著書に「カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!」(ダイヤモンド社)、「ほお…、ここがちきゅうのほいくえんか。」(ベストセラーズ)など多数。

育児の悩み#33『気持ちをうまく表現できない息子』(1歳8ヵ月男児)

息子が自己主張ができるようになってきました。嬉しい反面、うまく気持ちを表現できない息子をどう受け止めればいいのか、悩んでしまいます。

うまく感情表現できない

「『気持ちを受け止め言葉にする』ということが大事」

感情をうまく表現できない息子さんとどう向き合えばいいか、ということですが、僕はまず「気持ちを受け止め言葉にする」ということが大事だと思います。

大人と子どもで圧倒的に違うのは、言語による表現力です。相手に何かしてほしいときなど、自分の希望を伝えるとき、大人だったら「○○してほしい」「○○できますか?」などと、言葉で説明しますね。子どもはまだ、自分の感情や思っていることのイメージを言葉にすることが難しい段階です。

自分の考えが伝わらないときに物を投げたり相手にかみついたり、引っ搔いたり叩いたりしてしまうのは、暴力ということではなく、言語能力よりも身体能力のほうが早く成長するからなのです。たとえばおもちゃの取り合いになってしまったときなど、「僕も遊びたいから次貸してね」「わかった。でもまだ遊んでいる途中だからちょっと待ってね」などと言えれば丸く治まりますが、そこまでちゃんと言葉にできないからいきなり「ガブッ」と嚙みついて「わーん」と泣く……ということになるのです。
子どもの気持ちを受け止めてあげて

子どもの感情やイメージを受け止めて、具体的な言葉にしてみましょう

言語の部分を大人がフォローしてみてください。「○○したかったんだね」「○○って思ったんだ」「○○だったんだね」など、子どもの感情やイメージを受け止めて、具体的な言葉にする。言葉にすることで「パパとママにはちゃんと伝わっている」「わかってもらっている」とお子さんが感じることができれば、安心して気持ちも安定します。

子どもの感情やイメージを大人が言語化することによって、それを聞いた子どもは経験を積み、徐々に言葉を獲得していきます。獲得した言語をうまく扱えるようになれば、言葉で説明できるようになりますから、叩いたり嚙みついたりという行動も自然に減ってきます。

具体的な言葉にすることは「こういうときは○○って言えばいいんだ」という見本を親御さんが常に見せていることと同じです。ですからお子さんの気持ちを受け止めずに親御さんがただ「ダメ!」としか言わないと、子どもに身に付く語彙は「ダメ」だけになってしまいます。

「子どもの気持ちに共感する、気持ちを言葉で代弁する」。この繰り返しで子どもは言葉を覚えて使えるようになっていくのだと思います。毎日毎日の小さな積み重ねが、子どもの語彙力を育んでいるのです。

育児の悩み#34『夜の2時に寝て、昼の12時に起きる』(1歳9ヵ月女児)

うちの子は、母親といっしょに夜の2時くらいに寝て、昼の12時くらいまで寝ています。このままでいいのか心配です。

親と同じ生活リズム!?

「何時に寝るかはあまり関係がなく、いかに深く眠るかが大事」

お子さんの生活リズムを心配しているのですね。昔はよく「成長ホルモンが最も分泌される午後10時から深夜2時に眠らない子どもは大きくなれない」などと言われていましたが、最近の研究では「何時に寝るかはあまり関係がなく、如何に深く眠るかが大事」とわかってきています。

夜更かしは子どもにとって決していいことではありませんが、お子さんは時間こそズレているけれどちゃんと眠っているようですので、その点での心配はいらないと思います。

新型コロナウィルスの蔓延を期に、世界中で働き方が多様化しました。それによって、生活リズムにも大きな変化があった方もいらっしゃると思います。リモートワークによって出勤せず在宅勤務になり、家族と過ごせる時間が増えた。だけど在宅だと就業時間があいまいになって遅くまでずっと仕事をしてしまう、という話も聞きます。親御さんが夜遅くまで仕事をすれば、親御さんの就寝時間は必然的に遅くなります。そうなると、いっしょに暮らしている子どもの生活リズムにも影響がでてきてしまう、というのは仕方がないことだと思います。
寝る環境を作ってあげて

「お子さんに早寝早起きしてほしいと思うのならば、親御さんの生活リズムを変えることが不可欠です」

もし、お子さんに早寝早起きしてほしいと思うのならば、親御さんの生活リズムを変えることが不可欠です。極端に言うと、もしお子さんに夜9時に寝てほしいとも思うのならば、家族全員9時にふとんに入って寝るのがベストです。大人は寝たふりでもいいので、とりあえず「じゃあ寝るよー」「おやすみなさい」と電気を消してふとんに入る。子どもが眠ったのを見計らって、そのあと起きだして仕事なり家事なりいろいろするのがいいと思います。子どもは寝なさい、でもお父さんお母さんはリビングで起きています、では残念ながら子どもは寝てくれないと思います。

お仕事の都合などでご両親ふたりとも寝るのが難しいというのであれば、お父さんかお母さん、どちらかがお子さんの生活リズムを整える役割を担うといいと思います。子どもが自分自身で生活リズムを整えることはできません。大人の生活リズムが変化すれば、子どもの生活リズムも変化してきます。子どもの生活リズムを作っているのは親であるということを念頭に置いて、毎日の生活を振り返ってみてください。
▼ 次のエピソード
撮影/嶋田礼奈 取材・文/久世恵美
げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...

てぃせんせい

てぃ先生

保育士

関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディ...