「遊ぶ時間がない」「自己主張が強すぎる」子育てのお悩みをてぃ先生が解決!

フォロワー80万人超えのカリスマ保育士てぃ先生の“目からうろこ”の育児アイディア第16回

保育士:てぃ先生

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てぃ先生の目からうろこの育児アイディア

YouTubeチャンネル登録者数80万人超えのカリスマ保育士てぃ先生が、育児の悩みを一発解決! 

テレビ出演でも話題のてぃ先生は、現役の保育士。その超具体的な育児法はかつてない斬新なアイディアにあふれ、世のママパパに圧倒的に支持されています!!

まさに「保育のプロ」として日々子どもに接しているてぃ先生ならではの、的確で「すぐ効く」目からうろこの育児アイディアを紹介する連載です!
てぃ先生
保育士として勤務のかたわら、その専門性をいかしTwitter、YouTubeなどで、子育ての楽しさや子どもとの向き合い方などを発信、大反響を呼ぶ。著書に「カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!」(ダイヤモンド社)、「ほお…、ここがちきゅうのほいくえんか。」(ベストセラーズ)など多数。

育児の悩み#31『忙しくて子どもと遊ぶ時間がありません』(1歳7ヵ月男児)

現在父親が単身赴任のため、完全ワンオペのワーママです。忙しくて、子どもと遊ぶ時間がありません。

子どもとなかなか遊べない

「お家で遊ぶ時間がとれなくても大丈夫です!」

育児、家事、仕事と頑張ってらっしゃるのですね。お疲れさまです! 忙しくてお子さんと遊ぶ時間がないとのことですね。お仕事をしてらっしゃるということは、おそらくお子さんは保育園などに通っていると思います。結論からいうと、保育園でめちゃめちゃ遊んでいますから、お家で遊ぶ時間がとれなくても大丈夫です! 

お母さん、すごく忙しいですよね。ガッツリ働いて、お迎え行って、ご飯作って、食べて、お風呂入って……もうクタクタなはず。もちろんお子さん自身、お母さんと遊んだら楽しいはずです。でも、それができないからと親が「今日も子どもと遊べなかった」と罪悪感を覚える必要はないと思います。
無理に遊ぶより、愛情ある声かけを

子どもは親に「遊んでほしい」よりも「愛されたい」と思っています

子どもは親に「遊んでほしい」よりも「愛されたい」と思っています。だから家ではたくさん愛情を感じられるようにたくさんおしゃべりをしたり、抱っこしてスキンシップをしたりするのがいいと思います。子どもは「自分は親に愛されている」という実感が持てるのが一番幸せですから、「今日も保育園楽しかったね。お母さんもお仕事大変だったけど楽しかったよ」「お母さんが働いている間、○○ちゃんは保育園で頑張ってくれてありがとうね」「お母さん、○○ちゃんのこと大好きだよ」など、優しい言葉、愛情を感じやすい言葉がけは意識したほうがいいと思います。

「子どもとの時間を作るために仕事を辞めようか?」と思い詰めてしまう方もいると思いますが、「子どものために」と思ってやったことが、あとになって「子どものせいで」という意識に変わってしまうことがあります。「子どものせいで仕事を辞めた」になってしまったら、お母さんもお子さんも不幸だと思います。子どものためになにかをやめたり諦めたりせず、お母さんもやりたいことをしっかりやる。たとえいっしょにいる時間は短くても、お子さんにはしっかりと愛情を伝えることが大切なんだと思います。きっと忙しくても生き甲斐を持って生きているお母さんは、お子さんにとっても自慢のママだと思いますよ!

育児の悩み#32『自己主張が強く見守り方がむずかしい』(1歳8ヵ月女児)

最近「自分でやりたい」と自己主張が強くなってきました。なるべく見守っていますが、うまくいかないと泣き出すので、どうすればいいのでしょうか?

自分でやりたい けどうまくいかない

時間を区切って限界まで見守り、「これはもう無理だな」と思ったら手伝うようにしてもいいと思います。

たとえば、お子さんがお着替えするとき、服のボタンを「自分でやりたい」と言って、一生懸命やっているけれどなかなかできないとなった場合、何時間もそれを見守る余裕は現実的にないと思います。「やりたい」と「できない」の判断のタイミングは、平日の忙しい朝と休みの日の夕方では余裕が全然違うでしょうから、そのときどきの状況に合わせて時間を区切って限界まで見守り、「これはもう無理だな」と思ったら手伝うようにしてもいいと思います。

たとえ子どもが「自分でやりたい」と泣いてしまっても、いつまでも待つのは親御さんの負担が重すぎますから、「ごめんね、時間がないから今はお母さんがやるね」と説明して、手を貸してもいいと思います。

状況によって待てる時間が違うのは仕方がないのですが、毎回待つ時間がバラバラだと「さっきは納得いくまでやらせてもらえたのに、今はやらせてもらえないのはなんで?」とお子さんも不安定になってしまうかもしれません。ですので、たとえば「時間があるときは5分」「時間がないときは1分」など、親御さんの中である程度時間や回数を決めておき、それを過ぎたら親御さんが手伝うと決めておくといいかもしれませんね。
時間を決めて見守ろう

絵本やおもちゃを使って、遊び時間にも練習できるとうまくいきやすくなります。

もうひとつ、ボタンの開け閉めが練習できる絵本やおもちゃがありますね。そういうものを取り入れるのもおススメです。本当のお着替えのときにしかボタンに触れられないとなると、練習する機会が少なくて、なかなか上達できません。でも、遊びに取り入れればお子さんは遊ぶ時間にも練習できます。そうすると本番の着替え時に、上手にできるようになりやすいですね。

また、できるまで待つのではなく、こっそり親が手を貸して「自分でやった感」を演出するというのもひとつの方法です。たとえば「自分でやる」とお子さんがズボンをはいているとき、こっそり親御さんがズボンを引き上げる。時間も短縮できるし、子どもは「できた!」という達成感が味わえます。子どもが自分でやったと感じられるよう、うまく「こっそりお手伝い」をやるのは決して悪いことではないと思います。試してみてくださいね。

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撮影/嶋田礼奈 取材・文/久世恵美 写真/PIXTA
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てぃせんせい

てぃ先生

保育士

関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ

関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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