「おかあさんといっしょ」で人気のけけちゃま、あのほっぺの秘密

2人組の絵本作家ザ・キャビンカンパニーさんが語る、けけちゃまへのこだわりと絵本誕生秘話

げんき編集部

「おかあさんといっしょ」で大人気の「しりたガエルのけけちゃま」。デザインを手がけたのは、2人組の絵本作家「ザ・キャビンカンパニー」さんです。ご夫婦でもあるお2人に、けけちゃまのデザインのこだわりや、けけちゃま初めての絵本『おかあさんといっしょ うたえほん しりたガエルのけけちゃま しればトモダチ』の誕生秘話について伺いました。

けけちゃまの頬は、娘の友達の絵から着想!

阿部健太朗さん
「番組からは当初『普通とは少し違う性質を持つカエルだと、わかるデザインにしてほしい』という依頼がありました」

吉岡紗希さん​
「そこで、肌をド派手なピンク色にしようと。自分たちとしては、なるべく飾りをつけずに一目見てカエルとわかるような見た目にしたいと思っていて」

阿部さん
「色を変えただけでは、既存のキャラクターと似てしまう。そこで、頬に工夫をしてみました」

吉岡さん
「娘の幼稚園の友達が、頬から3本の毛を生やしたカエルの絵を描いていて。「概念にとらわれない発想がいいなあ」と感じたことが、頬にある白い膨らみを作ることになった発端です。これは、頬袋にも、ふわふわの毛にも、アイスクリームにも見えるところが不思議な感じがしていいかなと」
ザ・キャビンカンパニー
阿部健太朗と吉岡紗希による2人組の絵本作家、美術作家。ともに大分県生まれ。大分大学教育福祉科学部美術選修卒。由布市の廃校となった小学校をアトリエにし、制作活動をしている。デビュー作『だいおういかの いかたろう』(鈴木出版)で第20回日本絵本賞読者賞【山田養蜂場賞】受賞。『がっこうに まにわない』(あかね出版)で第4回読み聞かせの達人が選ぶ『親子で読んでほしい絵本大賞受賞』。主な著書に『しんごうきピコリ』(あかね出版)、『おかしな?ハロウィン』(ほるぷ出版)、『ポケモンのしま』(小学館)などがある。

けけちゃま初めての絵本『しればトモダチ』について

阿部さん
「この絵本は2022年9月の月の歌『しればトモダチ~しりたガエルのけけちゃま~』のアニメーションのためにつくったイラストを、『しればトモダチ』の愉快な歌詞とともに読める『うたえほん』です。歌の世界観で見てもらえるので、急にけけちゃまの顔が大きく出てくるページも違和感がなく読めます。

アニメーションで動かせるよう、パーツごとに分けて描いています。動画では3秒ぐらいしか流れなったイラストが、絵本になったことで、じっくり見てもらうことができて、ありがたいです」

吉岡さん
「このまんだら風のページはけけちゃまを中心に、人間だけじゃなく虫や植物など、この世の森羅万象を描きました。けけちゃまって懐が広くて、知ることでみんなを肯定していく性質があると思うんです」
絵本『しりたガエルのけけちゃま しればトモダチ』のなかで、ザ・キャビンカンパニーさんが特に気に入っているページ。
阿部さん
「いろんな生き物、ひいては世界全体までも愛そうとするけけちゃまの姿勢を表現しました。試行錯誤したので、思い入れの深いページですね」

吉岡さん
「たくさんの人にけけちゃまを好きになってもらって、本当にうれしい」

阿部さん
「番組のなかでも挑戦的なキャラクターなので、バランスを保っていきたいですね。けけちゃまを通して、新しいことに挑戦させてもらっている感じです」

吉岡さん
「これからも新しい展開を予定しているので、楽しみにしていてください!」
【この記事は「NHKのおかあさんといっしょ2023なつ号」に掲載した記事から抜粋しています】

「うたえほん しりたガエルのけけちゃま しればトモダチ」

絵・構成:ザ・キャビンカンパニー 文:八木 順一郎
定価:1650円(税込み)
Eテレの番組「おかあさんといっしょ」で大人気!「しりたガエルのけけちゃま」のうた「しればトモダチ」を使った、色鮮やかな美しいうた絵本です。子どもから大人まで、だれもが口ずさめるリズミカルなフレーズ♪ ザ・キャビンカンパニーによる圧倒的な絵と構成で描かれた世界を、歌うように口ずさみながら、お楽しみください。
げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...