昔の恐竜は『進撃の巨人』に出てきそう!?「恐竜図鑑展」で今と昔の恐竜の違いに驚愕!
ワニ・恐竜が大好きな大阪在住のMOVEラボ研究員・助手のはるきがレポート
2023.06.19
特別展「恐竜図鑑」東京展は、7/22まで上野の森美術館で開催中!
19世紀の恐竜絵画黎明期の奇妙な復元図から、20世紀に活躍した恐竜画の2大巨匠、チャールズ・R・ナイトやズデニェク・ブリアンらによる記念碑的作品や、漫画・玩具などのサブカルチャーからファインアートを展示。
今回は、大阪在住のMOVEラボ研究員・はるきが、2023年5月14日(日)まで兵庫展が開催されていた「兵庫県立美術館」の様子をレポートします。
ワニの研究を自身でも行う、MOVEラボ・助手のはるきがレポート!
〈MOVEラボ研究員とは?〉
MOVEラボ研究員は、厳正な選考によって選ばれた、生きものや自然科学に興味のあるMOVE読者の代表です。研究員は、MOVEラボの活動に参加し、フィールドや博物館、動物園などをリアルに楽しみます。また、ラボの研究員は、自分たちの研究レポートをMOVEラボのサイト上で発表します。
メンバーは現在24名! 中学生以上は「助手」として活動しているよ!
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昔の恐竜と今の恐竜、比べてみると面白すぎる!
僕が行ったのは、上野の森美術館に巡回される前に兵庫県立美術館で開催されていた「兵庫展」。パンフレットに「イケてた頃の俺。」とキャッチフレーズが書かれていた、この絵(下の写真参照)はかなりインパクトがありました。
これはもしかしてイグアノドン? 今の復元と全然違うけどイグアノドン? なんの恐竜なのかとても気になりました。
恐竜研究の歴史が絵を見ればわかる!
かなりの展示数でしたが、どれも面白く見られます。僕が特に気になった絵を10点に絞って紹介します。
②「ウォーターハウス・ホーキンズの絶滅動物図」
プレシオサウルスもイクチオサウルスも海棲(かいせい)ですが、この絵は陸に上がってる様子が描かれていたので驚きました。何がどうなって陸にいたと考えられていたのか興味深いです。
③「白亜紀の生き物―ニュージャージー」
ハドロサウルスが襲われているところや、コモドドラゴンのように組み合ったりカンガルーのように立って戦っている様子が描かれていて、『進撃の巨人』のような少し不気味な恐竜の絵が印象的でした。
④「1882年、ナッサウ宮殿の聖ゲオルギウス礼拝堂で行われたベルニサール最初のイグアノドンの復元」
ほぼ完全に近いイグアノドンの化石が大量に見つかったことにより、今まで鼻の先に三角の角があった四足歩行復元から、前足に鋭い親指を持った二足歩行に変わっていったそうです。よく見たら前足に尖った骨があるのがわかります。
⑤「ステゴサウルス」
ステゴサウルスの尻尾のスパイクも数がまだはっきりとわかっていなかったのか、8本あるものもありました。(今は4本)そういった今では研究が進んでわかったことが絵で残っているのがとても面白かったです。
⑥「ダンクルオステウスとクラドセラケ」
⑦「タルボサウルス ・バタール」
⑧「イグアノドン・ベルニサルテンシス」
少し前まではこのゴジラスタイルが主流だったと聞いて驚きました。今の獣脚類の前傾姿勢は意外と最近の研究で見直されたことを知りました。
⑨「メガロサウルス」
⑩「篠山層群産動植物の生態環境復元画」
タンバティタニス・アミキティアエ(丹波竜)が生きていた時代はこんな地球だったのかとよくわかる絵で、とても素敵だなと思いました。
恐竜の研究の進化がみられて、とてもおもしろい!
恐竜図鑑展は兵庫県立美術館で行われていた「兵庫展」はもう会期が終了していますが、現在は上野の森美術館で「東京展」が開催されています。
今回僕は、恐竜仲間の友だちと一緒に言って、今と昔の恐竜のちがいを話しながら鑑賞できたので、いつもと違った楽しさもありました。恐竜好きの人はもちろん、恐竜をよく知らない人でもとても楽しめる展示ですので、開催期間中に是非足を運んでみてください。
特別展「恐竜図鑑─失われた世界の想像/創造」東京展
会場:上野の森美術館(東京都台東区上野公園1-2)
会期:2023年5月31日(水)~7月22日(土)会期中無休
https://kyoryu-zukan.jp/