9月17日 帰ってきたウルトラマン マンションの壁がキングストロンに変貌!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」9月17日(1971年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「9月17日」(1971年)。
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キングストロンと戦うウルトラマンジャック  ©円谷プロ
1971年4月2日より放送が開始された『帰ってきたウルトラマン』の主人公は郷 秀樹。カーレーサーを目指していた郷は、怪獣タッコングの襲撃の際に子どもを守って命を落とすもウルトラマンジャック(劇中での呼称は「ウルトラマン」)と一体化し復活。怪獣攻撃隊MAT(マット)に入隊し、怪獣から地球を守るために戦うことを決意する。

小型の怪獣・クプクプが捕獲され、MATに爆破された。しかし、怪獣好きの少年・明夫はクプクプの体の破片をこっそり持ち帰り、自宅マンションの壁に貼り付ける。すると、その破片は怪獣の絵のようになり、やがて本物の怪獣に変貌を遂げた。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

MATの手で宇宙怪獣クプクプが爆破!

1971年9月17日は『帰ってきたウルトラマン』第24話「戦慄!マンション怪獣誕生」が放送された日です。信州の山中に落下した隕石から小さな宇宙怪獣が現れる。地元の調査隊は怪獣を生け捕りにし、東京のMATに輸送する。一方、過保護気味な母親をもつ明夫少年は、母親が仕事に行ったため友達と遊ぶことに。母親からは家の中で遊ぶよう言われていた明夫だったが、友人たちは明夫のマンションの管理人が怖いことから、彼のマンションには来たがらなかった。そこに、坂田次郎少年がやってきて、宇宙怪獣が、近くのMAT研究所に運ばれたことを教えてくれるのだった。
MATに捕らえられた怪獣・クプクプ  ©円谷プロ
母親の言いつけを破って、次郎たちと共にMATの研究所にやってきた明夫。その宇宙怪獣・クプクプはおとなしかったが、いずれ凶暴化する可能性があるとして処分が決定していた。明夫たちが見ている前で、クプクプはMATにより爆散。残った破片も焼却処分されるも、明夫は吹き飛んだ体の破片が近くに転がっていることに気づき、こっそりポケットに入れて持ち帰った。

自宅のマンションに帰宅した明夫は、クプクプの体の破片を壁に貼り付け、話しかける。その後、明夫がおやつを食べにその場を離れると、その破片はシミのように広がり壁の中に溶けていく。明夫が戻ったとき、壁には横向きの怪獣の絵が完成していたのだった。

しかし、明夫はそのことに驚きもせず、あっさり人間に捕まって倒されたクプクプを、情けないと思い説教。さらに、強くなるよう怪獣の体の特徴をアドバイスする。すると、壁の絵は明夫の言ったとおりにクプクプの姿から凶暴な怪獣に変化していったのだった。明夫は、絵の怪獣にキングストロンと名前を付ける。
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