あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「9月3日」(1971年)。
加藤勝一郎隊長が転任になり、伊吹 竜新隊長の着任を待つことになったMAT。そんななか、夢の島で大規模な自然発火が起きる。郷は独断で消火剤を使用し、火災を鎮火させるが……。
加藤隊長が転任になる
一方、加藤隊長を見送った帰り道で、郷はポリバケツを被って遊んでいる坂田次郎少年とその友人と遭遇。すると、そのポリバケツがまるで腐ったように脆くなっていることに気づく。不審に思った郷は、バケツが捨ててあったゴミ処理場である夢の島を訪れ、職員に案内してもらう。47万㎡の夢の島。この10年間で東京都23区の人口は1.4倍に増え、そこから出るゴミの量は2.5倍に増えた。夢の島には、東京都民が出すゴミの半分である6700トンのゴミが毎日運び込まれているらしい。
プラスチックはゴミ焼却炉を痛めるため、そのまま埋立地に運び込まれていた。しかし、ここ最近は何者かによってプラスチックのゴミだけが盗み出されているようで、その量が日に日に減っていた。すると、郷は地面から煙が出ているのを発見。メタンガスが発生しており、地下はかなりの熱を持っているらしい。