9月2日 ウルトラマンメビウスはなぜ今の姿と名前を名乗るようになったのか?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」9月2日(2006年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「9月2日」(2006年)。
レッサーボガールと戦うウルトラマンメビウス  ©円谷プロ
2006年4月8日より放送が開始された『ウルトラマンメビウス』は、宇宙警備隊のルーキーであるウルトラマンメビウスが、ヒビノ ミライとして防衛チーム・CREW GUYS(クルー ガイズ)に入隊。地球を狙う怪獣や宇宙人と戦う。

『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの昭和に放送されたウルトラマンシリーズと、物語が直接的につながっているのも特徴だ。


宇宙に空間の歪みから生じるウルトラゾーンが観測され、そこから半年前に遭難した宇宙貨物船アランダスの救難信号が確認される。ウルトラゾーンに突入したGUYSだったが、アランダスに生存者はいなかった。アランダスは、火星で採掘された鉱石・スペシウムを地球へ運ぶ途中に遭難し、乗組員のひとりが犠牲となって他の乗組員たちを救ったらしい。ミライはどういうわけかその乗組員・バン ヒロトの名前を知っており……。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

アランダスの船長を訪れるミライ

2006年9月2日は『ウルトラマンメビウス』第22話「日々の未来」が放送された日です。ウルトラゾーンで遭遇したレッサーボガールを撃退し、無事に帰還したGUYS。隊員たちは、バン ヒロトとミライがどういう関係なのか気になっていた。ヒロトは火星生まれで、ずっと宇宙で生活しており、一度も地球にきたことがないらしい。一方、当のミライはサコミズ シンゴ隊長、ミサキ ユキ総監代行とともにアランダスの船長であったバン テツロウのもとを訪れていた。挨拶もそこそこに、席をはずしてしまうサコミズ隊長とミサキ総監代行。気まずそうにするミライは、アランダスの残骸の中で見つけた懐中時計を差し出す。

半年前、アランダスは火星に存在する鉱石・スペシウムを地球に運んでいた。船長はテツロウで、乗組員の中には彼のひとり息子であるヒロトもいた。長年宇宙で仕事をしてきたバン親子。ヒロトは地球にいくのが初めてで、地球に着いたら5年前に怪獣に襲われ命を落としてしまった母親の骨を墓に納める予定だった。しかし、アランダスは突如出現したウルトラゾーンへの入り口に引き込まれてしまう。スペシウムを積んだ貨物庫を切り離し、推進力を上げようとするテツロウだったが、不具合でジョイントが反応しない。ヒロトは貨物庫に向かい、自らの手で切り離しを行おうとする。しかし、それは彼が犠牲になるということだった。

父親の制止を振り切って、ヒロトは貨物庫の切り離しを断行。テツロウたちは離脱に成功したが、ウルトラゾーンに引き込まれていく貨物庫にはヒロトが残ったままだ。すると、そこにウルトラマンメビウスが現れる。ウルトラの父から地球防衛の任務を与えられ、地球に向かう途中だったメビウスがその場に遭遇したのだ。しかし、メビウスはあと一歩のところでヒロトを救出することができなかった。
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