7月20日 バルタン星人襲来 ムサシとウルトラマンコスモスが出会う!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 7月20日(2001年)

テレビマガジン編集部

呑龍が出現! SRCが初出動!

翌日、ムサシはコスモスと会ったことを家族や友人に話すが、誰も信じてくれない。しかし、音楽教師のワタナベ キョウコはムサシの言うことに興味を示していた。放課後、ムサシは壊れたラジコンを直してもらうために、おもちゃ病院を訪れる。すると、そこには院長の木本研作の他にも、複数の大人とキョウコがいた。

彼らは、怪獣や宇宙人と人類の問題を平和的に解決するボランティア団体・科学調査サークルSRCのメンバーだった。SRCは、ムサシがコスモスと会ったと主張する少し前の時間に、宇宙人の信号を受信しており、詳しく話を聞くために、ムサシのことを待っていたのだ。SRCは、ムサシがコスモスと出会った森林公園に行き、調査を行うが、とくに異常は見られない。
鱗を煎じて飲むと、結核に効くという伝説がある呑龍  ©円谷プロ PHOTO/講談社
その後、ニュータウンの遺跡公園から宇宙人の反応が出る。ムサシは「ウルトラマンコスモスだ!」と叫びながら走って現場に向かうと、それを見た友人たちもついていく。そして、いつの間にか公園には、多くの人々が集まっていた。しかし、そこに現れたのはコスモスではなく怪獣だった。それは、伝説として語り継がれてきた呑龍(ドンロン)という巨大生物で、薬の神の使いと呼ばれていた。

SRCは大型航空機のトロイトータルで出動。トロイAとトロイBに分離し、市街地に向かおうとしていた呑龍を攻撃して元の場所に戻し、冷凍ガスで凍らして冬眠させようとする。作戦は成功したかに見えた。しかし、そこに統合防衛軍のエリート部隊であるシャークスが現れる。シャークスのシゲムラ参謀は呑龍に攻撃を開始。戦闘機の集中砲火を受けた呑龍は気絶してしまう。

すると、呑龍の中からバルタン星人(ベーシカルバージョン)が現れた。呑龍は、バルタン星人が操っていたのだ。シャークスはバルタン星人を攻撃。しかし、反撃を受け、戦闘機は撃墜されてしまう。ムサシは輝石を取り出し、コスモスを呼ぶが、コスモスは来てくれない。友人たちは、やはりムサシは嘘をついていたのだと言い、ムサシのもとを去ってしまう。

バルタン星人が地球への移住を宣言

夜道でマリが遭遇した、チャイルドバルタン シルビィ
©2001映画ウルトラマンコスモス製作委員会
本物の宇宙人が出現したことから、シャークスもムサシがコスモスと出会った場所を調査するが、やはり何も異常はなかった。ムサシは、嘘でないことの証拠として輝石をシゲムラ参謀に見せるが、シゲムラはムサシの言うことを信じないばかりか、輝石を取り上げてしまう。

高圧的な態度のシゲムラに反抗し、ムサシの友人たちは輝石を取り返し、パスを回しながら逃げようとする。結局、輝石は再びシゲムラの手に渡ってしまったが、その過程で友人たちはムサシの言うことを信じるようになる。そしてその帰り道、友人のひとりであるマリは、小さなバルタン星人と遭遇するのだった。

その後、地球に欠けた月のような物体が接近。そこから電波が発信されていた。それは、バルタン星人からのメッセージだった。地球では、様々な機関が宇宙にメッセージを発しているが、それを「地球への招待」だと受け取ったバルタン星人。彼らは、地球のテレビの電波を受信することで長年、地球の様子を観察しており、それは滅亡してしまったバルタン星と同じ道を辿っていると言う。そして、自身らの宇宙船であった欠けた月=廃月にいる同胞たちを、地球に移住させることを宣言した。
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