あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月20日」(2001年)。
バルタン星人(ベーシカルバージョン)と相打ちになり、エネルギーを失ったウルトラマンコスモス。小学5年生の春野ムサシはコスモスに光を与え、そのお礼としてコスモスの手のひらに乗って共に空を飛んだ。コスモスから友情の証として「輝石」を授かったムサシは元の生活に戻っていく。
その後、潜伏していたバルタン星人が、地球に移住しようと行動を開始する。バルタン星人にも譲れない理由があった。それは、彼らの子どもたちがいること。しかし、チャイルドバルタンたちは武力による侵攻を望んでいなかった。ムサシはチャイルドバルタン シルビィの協力で、再びコスモスを呼ぶ。果たして、彼らは倒すべき敵なのか?
コスモスと出会ったムサシ
小学5年生の春野ムサシは、友だちと皆既月食を観測するために森林公園でキャンプをしていた。しかし、突如嵐が到来。豪雨と雷に驚いた友人たちは、帰ってしまう。ムサシはひとりでその場に残るが、雷に怯え、頭を隠しているうちに眠ってしまった。一方、日本の上空で戦っていたコスモスとバルタン星人は、相打ちになり、地上に落下。その後、嵐は止み、目を覚ましたムサシは半透明になったコスモスを発見する。
コスモスは言葉を話さなかったが、ムサシはコスモスが光を欲していることを理解し、銀マットなどの光を反射するものを利用して、コスモスに光を与えた。そして、コスモスは復活を果たす。実体を取り戻したコスモスは、ムサシに何か望みはないかと尋ねた。ムサシは幼い頃に、ウルトラマンと共に空を飛びたいと思っていたことを思い出す。すると、コスモスはその巨大な手のひらを差し出した。
コスモスに乗って、大空を飛んだムサシ。元の場所に戻ると、コスモスは友情の証として輝石をムサシに授け、飛び立っていった。