あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「11月12日」(2016年)。
学生時代の友人である陽子のバチェロレッテパーティーに呼ばれた夢野 ナオミ。しかし、結婚する友人に対して湧いたわずかな嫉妬心が、戀鬼(紅蓮鬼)の封印を解いてしまう。
想いを叶える想い石
ナオミは、ホテルの仕事が好きで学生時代に夢を語り合った陽子が仕事を辞めると言い出したことに、ショックを受ける。さらに、工事現場のバイトの作業服姿を見られてしまい、ほかの友人たちにバイト生活をしていることを笑われてしまった。帰り道、ナオミは想い石の前を通りかかる。想い石とは、これまで使っていた靴を供えると、運命の人と巡り合わせてくれるという噂のある碑石だ。ナオミは、つい履いていたハイヒールを供えるが、すぐに我に返る。そして、「自分はいい男を捕まえるのではなく、自分の力で幸せをつかむ」と呟くと、壊れたハイヒールをその場に残し、去っていった。
しかし、その後SSPの事務所に戻ったナオミは、赤い甲冑を着た巨人を発見。それは、想い石に封印されていた戀鬼(紅蓮鬼)だった。ナオミは想い石があった場所に向かうが、想い石と自分のハイヒールがない。そこにジャグラス ジャグラーが現れ、ナオミが眠っていた戀鬼(紅蓮鬼)を目覚めさせたと告げるのだった。