あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「11月8日」(1974年)。
銀色の灰を蒔くことで、まるで花咲か爺さんのように、街に花を咲かせて回る老人がいた。そして、同じころ、子どもたちが突如眠りに落ち、目を覚まさなくなる事件が発生。そんな中、兄妹喧嘩をした梅田トオルは、妹のカオルに謝るため、老人から花をもらうのだが……。
謎の花咲か爺さん
MACは子どもが眠りに落ち、目を覚まさない異常事態に気づくも、犯人が老人であることには辿り着けていなかった。ダンたちはこの「眠り病事件」の調査を開始する。一方、梅田トオル、カオルの兄妹は、道端で花を見つける。枯れそうな花を見たカオルは、その原因を空気が悪いからだと考えた。そして、一度帰宅するとハーモニカを買うために貯めていた貯金を崩し、植木鉢を購入。止める兄の意見を聞かず花を家に持って帰った。
カオルは、その花をとても気に入っていた。その後、夕食の際、トオルがごはんを喉につまらせてしまう。ちょうど花にやるために、コップに水をためていたカオルだったが、「これはお花のだもん」と言って、苦しそうなトオルを無視して花に水をやってしまう。これに怒ったトオルは、植木鉢を破壊。カオルは家を出ていってしまう。
カオルは花を空き缶に入れて、城南スポーツクラブでゲンを待っていた。MACでの任務を終えてスポーツクラブに戻ってきたゲンは、いったんカオルを泊めることに。カオルは「トオルが病気になっちゃえばいいのに」と呟くのだった。