10月10日 平成ウルトラセブン 地球に帰ってきたダンがメトロン星人と激突!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 10月10日(1994年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「10月10日」(1994年)。
メトロン星人(右)、恐竜(左)と戦うウルトラセブン  ©円谷プロ
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『ウルトラセブン 地球星人の大地』は1994年10月10日にテレビスペシャルとして放送された。前作『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』と同じく、通商産業省(現:経済産業省)・資源エネルギー庁とのタイアップとなっており、環境破壊やゴミ問題がテーマとなっている。また、前作ではウルトラセブンの声とナレーションのみの出演であった森次晃嗣氏もモロボシ・ダン役として登場。宇宙人との格闘や変身シーンも披露している。

現代に突如恐竜が現れた。調査を開始するウルトラ警備隊。一方、人間の環境破壊に頭を悩ませる、環境生態学のトネザキ教授は謎の男女と出会う。ゴミの出ない「エコポリス」を作ることができるという彼らに協力するトネザキ教授だったが……。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

現代に恐竜が現れる!?

1994年10月10日は『ウルトラセブン 地球星人の大地』が放送された日です。どこかの惑星で戦いを繰り広げるウルトラセブンとメトロン星人。セブンはワイドショットを発射。メトロン星人は「地球は我々が狙っている」という言葉を残し、撃破されたのだった。
メトロン星人と戦いを繰り広げるウルトラセブン  ©円谷プロ
北川市郊外の竜ヶ崎湖では、最近謎の地震が頻発していた。そしてある日、なんと恐竜が姿を現す。地元の警察はウルトラ警備隊に連絡。現場に到着したフルハシ隊長をはじめとしたウルトラ警備隊は、ウルトラホーク1号から冷凍弾を投下し、恐竜を氷漬けにすることに成功する。凍結させた恐竜を詳しく調べるため、地上に降りたフルハシ。すると、野次馬の中に一瞬だけ、かつての戦友であるモロボシ・ダンの姿を見つけたのだった。

その後、フルハシは環境生態学のトネザキ教授に調査を依頼する。しかし、その日の夜に凍結されていた恐竜は忽然と姿を消してしまった。トネザキ教授はウルトラ警備隊とともに現場に赴く。その道中で「他の生物は地球環境と付き合って暮らしているのに、人間だけは自分勝手に環境を破壊し生きている」という、自分の考えを語ったのだった。

恐竜のものと思わしき皮膚細胞や、竜ヶ崎湖の水を持ち帰り調査を続けるトネザキ教授。すると、研究室に見知らぬ女が座っていた。女は映像の中の恐竜をマジックのように消すと、恐竜を出現させたのは自分だと言い、トネザキ博士に「トネザキさんが見たいなら、恐竜だろうがマンモスだろうが、宇宙人だろうが、なんだって見せてあげる」と語る。

女はトネザキ教授をゴミの投棄場に案内。そこにはゴミに紛れて、ボタンが地面に埋まっていた。そして、そのボタンを押すとふたりは地下にある施設に転送される。そこには、ひとりの男がいた。彼らは、人間が捨てたゴミでエコポリスという都市を作り、竜ヶ崎湖に結晶盤を散布することで太陽エネルギーを集め、クリーンな社会を作ろうとしているらしい。これが本当に実現できるなら、トネザキ教授が長年夢見てきた人類と自然環境の共存が可能になる。彼らから協力を申し出られたトネザキ教授は、それを了承したのだった。
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