あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「10月10日」(1994年)。
現代に突如恐竜が現れた。調査を開始するウルトラ警備隊。一方、人間の環境破壊に頭を悩ませる、環境生態学のトネザキ教授は謎の男女と出会う。ゴミの出ない「エコポリス」を作ることができるという彼らに協力するトネザキ教授だったが……。
現代に恐竜が現れる!?
その後、フルハシは環境生態学のトネザキ教授に調査を依頼する。しかし、その日の夜に凍結されていた恐竜は忽然と姿を消してしまった。トネザキ教授はウルトラ警備隊とともに現場に赴く。その道中で「他の生物は地球環境と付き合って暮らしているのに、人間だけは自分勝手に環境を破壊し生きている」という、自分の考えを語ったのだった。
恐竜のものと思わしき皮膚細胞や、竜ヶ崎湖の水を持ち帰り調査を続けるトネザキ教授。すると、研究室に見知らぬ女が座っていた。女は映像の中の恐竜をマジックのように消すと、恐竜を出現させたのは自分だと言い、トネザキ博士に「トネザキさんが見たいなら、恐竜だろうがマンモスだろうが、宇宙人だろうが、なんだって見せてあげる」と語る。
女はトネザキ教授をゴミの投棄場に案内。そこにはゴミに紛れて、ボタンが地面に埋まっていた。そして、そのボタンを押すとふたりは地下にある施設に転送される。そこには、ひとりの男がいた。彼らは、人間が捨てたゴミでエコポリスという都市を作り、竜ヶ崎湖に結晶盤を散布することで太陽エネルギーを集め、クリーンな社会を作ろうとしているらしい。これが本当に実現できるなら、トネザキ教授が長年夢見てきた人類と自然環境の共存が可能になる。彼らから協力を申し出られたトネザキ教授は、それを了承したのだった。