あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月16日」(1968年)。
人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。
謎の未確認飛行物体が飛来し、現場に向かったウルトラ警備隊。しかし、そこから現れた謎の女に、ダンはウルトラアイを奪われてしまう。
ウルトラアイが奪われる
ダンはそのダンプに立ち塞がるが、ダンプは減速しない。ダンは咄嗟にかわして後を追うが、宇宙船が出現。閃光を放つ。ダンは道路から転落。そして、ダンプから降りてきた女に、ウルトラセブンへの変身アイテムであるウルトラアイを奪われてしまう。
その後、宇宙ステーションV2は、怪電波を受信。それは「第一任務完了しました。迎えの円盤を送ってください」という何者かによるマゼラン星へのメッセージだった。ウルトラ警備隊は再び怪電波の発生を待つ。すると4日後、スナック(酒場)・ノアで怪電波が再び観測される。今度は「迎えはまだか」というものだけだった。ウルトラ警備隊は、ひとまずノアへ向かった。
ノアには多くの人々がいたため、誰がマゼラン星人かわからない。ダンはテレパシーで語りかけると、ひとりの女が反応した。ダンはその女に、なぜウルトラアイを盗んだのか、この星を侵略するつもりなのかを尋ねる。するとマヤというその女は、ウルトラアイを盗んだのは任務のためで、この星は侵略する価値もない、と笑った。しかし、ダンが、マヤが迎えを催促していることを指摘すると、その場から去っていく。ダンはマヤを見失ってしまうが、店内のリズムボックスが怪しいことに気づいた。