あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「8月25日」(1968年)。
人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。
K地区にある「ふくろう団地」に住むサラリーマンの佐藤は、酔って帰宅した深夜、家族や隣人から「誰なのか知らない」と言われてしまう。佐藤が対面した人々は、夜行性であるフック星人が地球侵略のために成り代わったものだった。
あなたはだぁれ?
妻に締め出されてしまった佐藤。どういうわけか、お向かいさんや毎日挨拶をしている、ふくろう団地にあるポリスボックスの警官も佐藤のことを認めてくれない。途方に暮れる佐藤。すると、怪しい影とウルトラ警備隊のウルトラホーク1号を発見する。ウルトラ警備隊は、K地区で怪しい音波を検知して調査にきていた。しかし、音波は消えてしまいキリヤマ隊長は帰還指示を出す。一方、佐藤はウルトラ警備隊に助けを求めようと思いつき、公衆電話で電話をかける。電話をとったフルハシ隊員は佐藤の通報を「家庭のいざこざ」と受け止め相手にしなかったが、佐藤の前に3体の宇宙人が出現。佐藤は気絶してしまうのだった。
電話が切られる直前、佐藤が宇宙人を見たという言葉を残したことを聞いたダンは、電話の録音を再生。そこには、K地区で感知されていた怪しい音波が録音されていた。翌日、ふくろう団地に調査にやってきたダンとフルハシ。佐藤は帰っていないらしく、妻や派出所の警官は佐藤と会っていないと言う。昨夜ここで何かが起こり、それは謎の音波と関係があるに違いない。ダンとフルハシはその夜からふくろう団地の張り込みを開始する。