3月26日 ウルトラマン ピグモンが科学特捜隊の危機を伝えにくる!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 3月26日(1967年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月26日」(1967年)。
ジェロニモンと戦うウルトラマン  ©円谷プロ
“初代”ウルトラマンが活躍する『ウルトラマン』は、科学特捜隊のハヤタ・シンが、ウルトラマンと一体化し、怪獣や宇宙からの侵略者から地球を守るために戦う物語だ。前作の『ウルトラQ』で描かれた、怪獣や宇宙人によって引き起こされる超常現象や事件といった要素に加え、ウルトラマンというヒーローを登場させることで前作を上回る大人気番組となった。

以前、多々良島で命を落としてしまったはずのピグモンが現れた。科学特捜隊は、何かを訴えようとしているピグモンの言葉を解析。怪獣・ジェロニモンがこれまでに倒されてきた怪獣たちを蘇らせ、人間に総攻撃を仕掛けようとしていることを知る。一方、イデ隊員は、怪獣に対しどんなに自分たちが奮闘しても、最後はウルトラマンがきて倒してしまうことに葛藤を覚えていた。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

ピグモンが再び現れる

1967年3月26日は『ウルトラマン』第37話「小さな英雄」が放送された日です。銀座のデパートのおもちゃ売り場に、ピグモンが現れた。デパートはパニックになるものの、ピグモンは暴れることもなく、その場で眠ってしまう。そこに、連絡を受けた科学特捜隊がやってきた。
おもちゃ売り場に現れたピグモン  ©円谷プロ
すると、ピグモンは何かを訴えるように鳴きはじめる。ピグモンを連れ帰ったハヤタたちは、イルカの言葉を研究している「イルカ博士」こと権田博士に分析を依頼する。だが、さすがの権田博士でも、怪獣語の分析には手を焼いてしまう。

数日後、アラシ隊員が声を荒らげ、イデ隊員にクレームをつける。イデは、3日前に修理を依頼した武器の修理を忘れてしまっていたのだ。ここ数日、イデは権田博士が分析した怪獣語を翻訳するための翻訳機を徹夜で開発していた。フジ隊員はイデを擁護するが、ハードワークであることを加味しても、イデの様子はどこかおかしかった。

その夜、ハヤタはイデを心配し、飲み物を差し入れて話を聞こうとする。すると、イデは自分の悩みを打ち明けた。彼は、自分たち科学特捜隊がどんなに頑張っても、最後に怪獣を倒すのはウルトラマンであり、自分たちの存在に疑問を持っていたのだ。ハヤタは、これまで科学特捜隊が活躍したり、ウルトラマンの危機を救ったりしたこともあると話すが、イデの悩みが消えることはなかった。
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