あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月26日」(1967年)。
以前、多々良島で命を落としてしまったはずのピグモンが現れた。科学特捜隊は、何かを訴えようとしているピグモンの言葉を解析。怪獣・ジェロニモンがこれまでに倒されてきた怪獣たちを蘇らせ、人間に総攻撃を仕掛けようとしていることを知る。一方、イデ隊員は、怪獣に対しどんなに自分たちが奮闘しても、最後はウルトラマンがきて倒してしまうことに葛藤を覚えていた。
ピグモンが再び現れる
数日後、アラシ隊員が声を荒らげ、イデ隊員にクレームをつける。イデは、3日前に修理を依頼した武器の修理を忘れてしまっていたのだ。ここ数日、イデは権田博士が分析した怪獣語を翻訳するための翻訳機を徹夜で開発していた。フジ隊員はイデを擁護するが、ハードワークであることを加味しても、イデの様子はどこかおかしかった。
その夜、ハヤタはイデを心配し、飲み物を差し入れて話を聞こうとする。すると、イデは自分の悩みを打ち明けた。彼は、自分たち科学特捜隊がどんなに頑張っても、最後に怪獣を倒すのはウルトラマンであり、自分たちの存在に疑問を持っていたのだ。ハヤタは、これまで科学特捜隊が活躍したり、ウルトラマンの危機を救ったりしたこともあると話すが、イデの悩みが消えることはなかった。