あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月16日」(1971年)。
霧吹山でパトロール中の郷は、怪獣の声を聞いた。しかし、それは郷がウルトラマンジャックの力を手にしたことで得た超感覚により察知できたもので、他の隊員たちには聞こえず、誰も郷の言葉を信じなかった。加藤隊長は、郷の言葉が真実かどうかを自分の耳で確かめるため、単身霧吹山に向かう。
郷が怪獣の声を聞く
強い乱気流が発生したため、郷たちは写真だけを撮り、帰還。怪獣がいる、いないで、ふたりは言い争いをはじめてしまう。一応、郷が撮影した写真には怪獣の尻尾らしきものが写っていたが、それを怪獣と断定することはできない。一方で郷たちがパトロールをしていた同時刻に、霧吹山でロッククライミングをしていた大学生が転落死するという事故も発生していた。
郷は霧吹山でたしかに怪獣の声を聞いた。だが、その声はウルトラマンジャックと一体化し、超感覚を身につけた郷でないと、聞き取ることができなかったのだ。加藤隊長は、隊員たちに調査を命令。怪獣は見つからず、隊員たちは、怪獣がいないと判断し帰還する。それでも郷は、加藤隊長に怪獣がいることを訴えるが、普段は郷のことを気遣ってくれる南隊員も、風の音や光の加減による勘違いだろうと考えていたのだ。