あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「12月3日」(1980年)。
99年に一度の竜神祭が行われる、やまなみ村を訪れた猛。神社の跡取りとして期待されている光男少年と知り合う猛だったが、光男の様子がおかしい。そして、竜玉のご開帳の日、光男は竜玉を持って逃げてしまう。光男の正体とは……?
やまなみ村を訪れた猛
神社の神主であるイケダの叔父は、身寄りのない光男という少年を引き取り、跡取りとして育てていた。礼儀正しく、習っているという空手の腕前も良い光男に感心する猛。しかし、彼は最近様子がおかしいらしい。そんなある日、村人の男性が行方不明になり、その息子が光男に助けられるという事件が発生。実は、光男は怪力男、火吹き男と密会しており、男性は火吹き男に殺されていた。火吹き男たちは男性の息子も殺害しようとするも、咄嗟に光男が庇ったのだ。
本当のことを明かさない光男。しかし、猛は彼が普通の少年でないことに気づき、テレパシーで問い詰める。すると、光男は「もうすぐ、もっと恐ろしいことが起こる」と言い、村から逃げるよう訴える。しかし、それ以上の詳しいことは話そうとしないのだった。