5月1日 ウルトラマンガイア 獣人がチップを埋め込み人を凶暴化させる!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 5月1日(1999年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月1日」(1999年)。
ウルフファイヤーと戦うウルトラマンガイア  ©円谷プロ PHOTO/講談社
“平成ウルトラマンシリーズ”第3作の『ウルトラマンガイア』は、天才的な知能を持った人間たちの科学者ネットワークであるアルケミー・スターズの一員の高山我夢(がむ)が、地球の大地の光を手にしてウルトラマンガイアに変身。当初は対立した、海の光を手にした藤宮博也=ウルトラマンアグルとともに地球を破滅に導く根源的破滅招来体と戦う物語だ。

チーム・ハーキュリーズの桑原孝信隊員の従兄弟である新米プロレスラー・マンモス大剛は、優しすぎる性格が災いしてか伸び悩んでいた。そんななか、かつて出現した怪獣・ウルフガスに似たウルフファイヤーが出現。ウルフファイヤーは街中の体格のいい人間に、身体能力を向上させ凶暴化させるチップを埋め込んでいた。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

ウルフファイヤーが人々を襲う

1999年5月1日は『ウルトラマンガイア』第34話「魂の激突!」が放送された日です。チーム・ハーキュリーズの桑原隊員の従兄弟である新米プロレスラー・マンモス大剛の練習を見に、我夢とオペレーターのジョジー、桑原はプロレスのジムを訪れていた。しかし大剛は最近伸び悩んでおり、師匠に怒られ、山に籠もって修行をするよう言われてしまう。

大剛は大手銀行に勤めていたが、プロレスラーになる夢を諦めきれず退職。それによって恋人とは別れ、親からも勘当されていた。すべてを投げうってプロレスの世界に飛び込んだにもかかわらず、成果を上げられず悩む大剛。一方、街では最近、かつて出現したウルフガスに似た怪物による通り魔事件が発生していた。我夢たちは、ジムから帰宅する道中でその怪物と遭遇。怪物は駆けつけてきた特捜チーム・リザードの瀬沼龍一チーフによって倒される。すると、我夢は怪物が小さなチップを落としたことに気づいた。

その後も、怪物は複数体出現。計7体が特捜チーム・XIG(シグ)によって倒される。石室章雄コマンダーは、怪物を「ウルフファイヤー」と命名。解析の結果、ウルフファイヤーが残したチップは、人間の身体能力を強化し、凶暴化させる機能を持っていたことが判明する。そして、被害者はみな20~30代前半の体格のいい男性だった。何者かが、ウルフファイヤーを使用して実験を行っているのだ。
次のページへ 大剛も敵の被害にあってしまう!
24 件