あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月1日」(1999年)。
チーム・ハーキュリーズの桑原孝信隊員の従兄弟である新米プロレスラー・マンモス大剛は、優しすぎる性格が災いしてか伸び悩んでいた。そんななか、かつて出現した怪獣・ウルフガスに似たウルフファイヤーが出現。ウルフファイヤーは街中の体格のいい人間に、身体能力を向上させ凶暴化させるチップを埋め込んでいた。
ウルフファイヤーが人々を襲う
大剛は大手銀行に勤めていたが、プロレスラーになる夢を諦めきれず退職。それによって恋人とは別れ、親からも勘当されていた。すべてを投げうってプロレスの世界に飛び込んだにもかかわらず、成果を上げられず悩む大剛。一方、街では最近、かつて出現したウルフガスに似た怪物による通り魔事件が発生していた。我夢たちは、ジムから帰宅する道中でその怪物と遭遇。怪物は駆けつけてきた特捜チーム・リザードの瀬沼龍一チーフによって倒される。すると、我夢は怪物が小さなチップを落としたことに気づいた。
その後も、怪物は複数体出現。計7体が特捜チーム・XIG(シグ)によって倒される。石室章雄コマンダーは、怪物を「ウルフファイヤー」と命名。解析の結果、ウルフファイヤーが残したチップは、人間の身体能力を強化し、凶暴化させる機能を持っていたことが判明する。そして、被害者はみな20~30代前半の体格のいい男性だった。何者かが、ウルフファイヤーを使用して実験を行っているのだ。