8月13日 帰ってきたウルトラマン 郷が次郎少年に強敵サータンへの勝利を誓う!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」8月13日(1971年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「8月13日」(1971年)。
透明化能力でウルトラマンジャックを翻弄するサータン  ©円谷プロ
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1971年4月2日より放送が開始された『帰ってきたウルトラマン』の主人公は郷 秀樹。カーレーサーを目指していた郷は、怪獣タッコングの襲撃の際に子どもを守って命を落とすもウルトラマンジャック(劇中での呼称は「ウルトラマン」)と一体化し復活。怪獣攻撃隊MAT(マット)に入隊し、怪獣から地球を守るために戦うことを決意する。

宇宙から隕石が飛来し、それは怪獣・サータンに姿を変えた。サータン出現により大怪我を負ってしまった坂田次郎少年に郷はサータンの撃破を約束するも、敵は姿を消す能力を持っておりMATは苦戦してしまう。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

次郎が大怪我を負う

1971年8月13日は『帰ってきたウルトラマン』第19話「宇宙から来た透明大怪獣」が放送された日です。夏休みのある日、次郎は小学校に登校し、友人たちと動物の世話をしていた。すると、空から隕石が飛来。次郎から通報を受けた郷と上野隊員が隕石を確認するが、とくに異常な点は見られなかった。隕石を標本として学校に飾りたいという次郎の提案を受け入れ、郷たちは小学校をあとにする。
小学校に持ち込まれた隕石  ©円谷プロ
しかしその後、校内に安置された隕石は巨大化。校舎を突き破り破壊してしまう。次郎は飼育小屋のうさぎを心配して見にいくも、落下してきた校舎の瓦礫によって飼育小屋は破壊され、うさぎは死んでいた。さらに、次郎の頭にも落ちてきた瓦礫が当たり、大怪我を負ってしまう。病院に運び込まれた次郎だったが、医者の話によると命に別状はないらしい。隕石への調査が不十分だったと、反省する郷。次郎は校舎を破壊する怪獣の影を目撃していたが、友人たちにはそれが見えていなかった。郷は次郎に、怪獣を必ず倒すと約束する。

隕石をMAT基地に持ち帰り分析した結果、やはり隕石は普通のものと何ら変わらなかった。一方、怪獣については、南隊員が赤外線レンズ搭載の探知機を郷に渡し、捜索を続けることになる。その後、車がペシャンコに押しつぶされるという事件が発生し、MATは現場に向かう。郷は次郎が見たという怪獣のせいなのではないかと考えるが、周囲にはまったく被害が出ておらず、怪獣が出現したとは考えられない状況だった。すると、何の前触れもなく近くのビルが崩壊。郷が探知機を向けると、そこには怪獣がいた。
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