あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「8月5日」(2006年)。
『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの昭和に放送されたウルトラマンシリーズと、物語が直接的につながっているのも特徴だ。
かつてウルトラマンジャックやウルトラマンタロウを苦しめた強敵・ベムスターが現れた。ウルトラマンヒカリが地球を去ったこともあり、地球防衛の責任を強く感じていたミライだったが、それによりGUYSの仲間たちとの信頼関係が崩れてしまう。
地球防衛のため張り切るメビウスだったが…
その後、地球に接近する物体が観測される。ベムスターがきたのかと思われたが、飛来したのは彗星だった。被害を抑えるためGUYSは出撃。しかしそこにミライが変身したウルトラマンメビウスが現れ、簡単に彗星を破壊。事態はあっさり解決する。GUYS基地のフェニックスネストに戻り、任務から帰還した仲間たちと合流したミライだったが、仲間たちはなぜかすっきりしない態度だった。そんななか、アイハラ リュウ隊員は明らかに怒っており、「メビウスが自分たちをコケにした。所詮宇宙人のメビウスには人間の気持ちは理解できない」と不満を漏らしていた。
リュウの言葉にショックを受けるミライ。すると、サコミズ シンゴ隊長がやってきて、「信頼は築き上げることは難しいが、壊れることは怖いくらい簡単なのだ」と話す。そして、ミライとアマガイ コノミ隊員に翌日、重要な仕事に向かうよう指示するのだった。その仕事とは、以前コノミが勤務していた保育園への訪問だった。楽しく園児たちと遊ぶミライ。そこで、「むすんでひらいて」がうまくできない男の子と触れ合う。他の園児たちと違い、ひとりだけできないその男の子をミライはかわいそうに思うが、コノミは「無理に教え込もうとするとプレッシャーになり、空回りしてしまう」とミライに話す。そして、ふとメビウスと他の隊員たちのことについても語りはじめた。