あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「11月27日」(2004年)。
インセクトタイプビースト バグバズンから孤門が守った少女は、地球解放機構・TLT(ティルト)の部門のひとつで、スペースビースト事件から生還した人間の記憶を消すM・P(メモリーポリス)によってすべてを忘れていた。他人の記憶を勝手に消すメモリーポリスに反発する孤門だったが、スペースビーストによるトラウマを抱えていた人間が記憶を消されることで精神的安寧を取り戻しているという事実を知る。
リコの身に危険が及ぶ
そんなある日、孤門は恋人の斎田リコと動物園にデートにきていた。孤門とリコは半年前、同じ動物園で出会った。当時、山岳救助隊で働いていた孤門は仕事のことで悩み、動物園でぼーっとしていたところをリコに話しかけられ、交流がはじまったのだ。デートを終え、自宅にリコを送った孤門だったが、リコから家族を紹介したいと切り出される。
しかし、運悪く召集がかかってしまう。スペースビーストが出現したのだ。仕方なくリコの誘いを断る孤門。だが、突如空から窓ガラスが落ちてきた。当たりはしなかったものの、ガラスの破片で右足を切ってしまったリコ。孤門は応急処置をし、病院に連れていこうとするが、リコは詳細は知らされていないものの孤門が「人の命を救う仕事」をしていることを承知しており、孤門を送り出したのだった。
一方、ネクサスのデュナミスト(適能者)である姫矢 准もスペースビーストの出現を察知し現場にきていた。そこではゴミの不法投棄をしていた業者が、スペースビーストによって炭化し衣服だけが残されている。すると、敵の気配を察知。姿を消していたダークファウストが現れる。ダークファウストは、姫矢に変身して戦うよう迫るのだった。