あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「11月26日」(2010年)。
ウルトラヒーローたちと協力し、ウルトラマンベリアルの野望を打ち砕いた、宇宙局統合本部のエキスパート集団・ZAP SPACY。ある日、レイとヒュウガは、救難信号をキャッチし謎の惑星に漂着した。そこに現れたのは、ヒュウガそっくりの男性だった。救難信号を出したのは、別次元のヒュウガだったのだ。そして、ウルトラマンゼロの前に、ゼロそっくりの巨人が現れる。
レイとヒュウガが謎の惑星に漂着
宇宙の歪みの中には、別の宇宙が広がっており、自分たちが通過したものとは別の、無数の宇宙の歪みも確認できる。そして、救難信号を再びキャッチすると、救難信号を出しているのは、今自分たちが乗っているはずのスペースペンドラゴンからのものだった。レイたちは、救難信号を発信している惑星に向かう。
惑星に到着したレイたちは、ウルトラマンゼロとウルトラ兄弟が戦っているところを一瞬目撃する。さらに、突如巨大な何かの手に襲われ、不時着してしまう。惑星に降り立つと、破壊されたスペースペンドラゴンと、別の任務を行っているはずのクマノを発見する。さらに、もうひとりのヒュウガが現れた。そのヒュウガによると、この星で行っている宇宙人の実験により、多次元宇宙に穴を開けてしまったらしい。レイたちの前に現れたのは、別次元のヒュウガやクマノだったのだ。
しかし、別次元のクマノは突然光になって消えてしまう。本来は別の次元の住人である彼らは、宇宙人の実験でどの次元にも属さなくなってしまったこの惑星では「異物」なのだ。別次元のヒュウガも、「別次元のレイが宇宙人の実験施設であるタワーに向かったまま帰ってこない」、「ゼロが戦っているウルトラ兄弟は敵が作り出したロボットだ」という情報を残すと、光となって消えてしまうのだった。残されたレイとヒュウガも、このままでは同じ運命をたどることになってしまう。