フェラルズ1 カラスまつろう少年

著:ジェイコブ・グレイ   訳:岡田 好惠  

発売日 2016/07/14
価格 定価:1,650円(本体1,500円)
ISBN-13 9784062201216
判型 四六
ページ数 354ページ

アニメ&映画化で話題独占の大ヒットマンガ『テラフォーマーズ』原作の貴家悠先生が驚愕! 「カラス!クモ!毒蛇!ゴキブリ!!そして人間ッ!! 街の存亡を懸けた“いきもの大戦争”、開幕ゥゥッ!!!!」

最大の児童書見本市、ボローニャ・ブックフェアにおいて35ヵ国の出版社が翻訳出版に名乗りを上げ、Fox 2000が映画化権を取得した、話題のダーク・ファンタジーが、2016年夏、日本でも始動する!
「スピード感があって、どんどん読める」「伏線がうまく張られている。よくできたファンタジー」(Amazon UK)/「動物と暮らしてきた主人公が、少女との出会いで人間本来のコミュニケーション能力を取り戻していくところが、よく書けている」(Amazon US)

〈フェラル〉とは、動物と意思を通わせることができ、彼らを自在に操れる能力者――。一子相伝のその能力は、ある者たちには能力を持たぬ人間たちを支配する欲をもたらし、また、ある者たちには平和を強く希求する心をもたらした。そして、彼らの間に生まれた深い溝は、“ダークサマー”と呼ばれる、最悪の連続犯罪のかたちでブラックストーンの街を襲ったのだった。忌まわしき夏の終わりから8年後のブラックストーンを舞台に、この物語は始まる――。

13歳のコーは、人間の世界とはほぼ絶縁し、木の上につくったツリーハウスで、3羽のカラスとともに暮らしていた。コーは、ほぼ毎夜、同じ悪夢に苦しめられていた。幼い自分が両親の手によって窓から放り出され、カラスたちによって木の上に連れてこられる夢……。
ある日、刑務所から3人が脱獄した。彼らの逃亡を食い止めようとする刑務所長だが、脱獄囚のひとり、刺青をした大男の反撃に命を奪われそうになる。そのピンチを救ったのが、コーとカラスたちだった。
所長の娘、リディアと知り合ったおかげで、人間同士のコミュニケーションを身につけようと心が動き始めたコー。リディアと連れだって行った図書館で目にしたのは、それまでコーに親切にしてくれた女性司書が無惨にも殺害された現場だった。しかも、その壁に乱暴に描かれていたのは、例の悪夢に出てくるクモのマークだったのだ。
カラス、ハト、巨犬、ヘビ、キツネ、そして毒グモ……。さまざまな獣や蟲を操る〈フェラルズ〉が、異能力バトルを繰り広げる!

1 コー 2 夢 3 脱獄犯 4 リディア 5 ミス・ウォーラス 6 毒ヘビ 7 ふたたび図書館へ 8 ゴキブリ、ヘビ、巨犬 9 謎の浮浪者 10 空中飛行 11 謎が解けだした! 12 『ネコ屋敷』 13 宝剣 14 フェラル大集合 15 地下へ 16 クモの円陣 17 変身 18 『死者の国』へ 19 化けグモの罠 20 次なる敵

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角野 栄子
児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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