【「2024年共通テスト」で70点取れる!】「令和の日本史まんが」驚きの実力をカリスマ塾講師が解説〔日本史B全32問を徹底検証〕

歴史初めて入門から難関大学入試まで。本当に「学力が上がる」歴史まんがの条件とは?

「2021年に導入された共通テストは、今回で4度目の実施となりました。今年の傾向として、来年から受験に使われる新課程の『日本史探求』をより意識した問題だったと感じています。問いを立て、写真や資料を使って『考える』問題が多く、その傾向は来年以降もしばらく続くでしょう。

今回出題された中でも、教科書にもほとんどのっていないマイナーな図版がありましたが、そのうち2点は講談社『学習まんが 日本の歴史』の中にしっかり掲載されていました。

今後は資料や図版の充実度、共通テストでそのまま大問として出題されやすいテーマ史(印刷技術や食文化、衣服の歴史など)がちゃんと掲載されているか、といった点が【本当に大学受験まで使える歴史まんが】の基準になるでしょう。

難関私大および一橋大の受験を念頭におくなら近現代史のボリュームもチェックしたいところ。これらの大学では近現代の比率が全体の6割、中には7割以上を占めるところもありますから。

『講談社 学習まんが 日本の歴史 』各章の最後にある「まとめページ」 「出来事の特徴、因果関係、時代背景や後代への影響といった点がまとめられているので、そのまま論述問題対策になります」(伊藤先生)

定期テスト対策に「歴史まんが」を活用しよう

伊藤先生は、歴史まんがを読んでおくことは大学受験だけでなく、高校の定期テスト対策としても有効だと話す。

定期テストが重要というのは、ずばり内申点に関わるからです。高校入試に内申点が重要なのは当然として、実は今、いわゆる一般選抜だけでなく【学校推薦型選抜】【総合型選抜】といった多様な入試制度を採用する大学がとても増えています。

そういった入試の場合、評定平均(内申点)は意識せざるを得ないですし、高校の定期テストの成績は評定に直結するので手が抜けないのです。ただし、定期テストは基礎・基本が中心ですから、まんがで流れや前後関係を把握しておくだけでも効率的に対策できます。

大学受験がまだ先の話であっても、小学生のころから最新研究を反映した歴史まんがを読んでおくと、非常に役に立つはずです。魅力的なストーリー展開と迫力&味のある画に触れることで、『歴史が好きになる』という可能性が高まることが最大のメリットかもしれません。

一つでも『大好き!』という科目があれば、もはやその勉強時間は、趣味もしくは休憩時間ですよね。これを業界用語で『チート科目』といいます。さらに、得意科目をやりたがることで『机に座る習慣が身に付く』という副産物もあります。さらにさらに、家族で日帰りお出かけや旅行に出たときに、各地のさまざまな事象が、まるでスポンジが水を吸うかのようにぐんぐん頭、いや胸に刻まれていきます。とにかく、いいことだらけ!」(伊藤先生)

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