【「2024年共通テスト」で70点取れる!】「令和の日本史まんが」驚きの実力をカリスマ塾講師が解説〔日本史B全32問を徹底検証〕
歴史初めて入門から難関大学入試まで。本当に「学力が上がる」歴史まんがの条件とは?
2024.03.21
検証の結果は平均越えの70点! 大学入試センター集計の平均点は日本史Bが56.27点と発表されており、「歴史まんがで7割取れた」は十分すぎる結果と言える。
ほとんどの教科書に載ってない●●がまんが「日本の歴史」に載っていた!
ここからは共通テストで出題された問題のうち、ずばり正解がまんが「日本の歴史」に掲載されていたという問題を紹介していこう。
【共通テスト 大問1 問4】
17世紀の活字出版に用いられた銅活字の写真が掲載され、それが誰を通じてもたらされたかを答える問題。
実際に共通テストに出た銅活字の写真は、「日本の歴史」11巻の資料ページP18にカラーで掲載されている「家康が晩年駿河でつくらせた駿河版の銅活字」と全く同じもの。共通テストの「イエズス会の宣教師か、オランダ東インド会社の社員か」という選択肢について、「日本の歴史」では「イエズス会の宣教師がローマ字の書籍を出版」と書かれており、この資料ページを読んでいれば容易に正解できることになる。
「はっきりいって、この写真はほとんどの高校の教科書に掲載されていないもので、メジャーではないもの。歴史まんがに載っていることが驚きです」(伊藤先生)
【共通テスト 大問4 問2】
共通テスト大問4の問2は、江戸時代、ポルトガル船の来航を禁止するまでに起きた出来事を年代順に並べる問題だった。
選択肢は以下の3つ。
① 江戸幕府が外国船の入港を平戸と長崎に限定したこと
②島原・天草一揆
③キリスト教禁止令
このうち②と③は、「日本の歴史」12巻の中でストーリーとして描かれており、流れを思い出せば、まず②が一番最後の出来事だとわかる。
① は③の禁教令をうけて宣教師の渡航を防止するため寄港地を平戸と長崎に限定したことまで把握できていれば③→①→②だと解答することができる。