絵本「読み聞かせ習慣」 子どもの豊かな成長を後押しする「ことばの力」とは 国立小の元司書教諭が解説

【「絵本」でことばを育み心を耕し国語力の素地を養う#1】親子で一緒に楽しむことから始まる読書習慣

親子で楽しく「絵本の読み聞かせ」を続けることで、生きるために必要な基盤を養う 写真:optimus/イメージマート

最近、「子どもたちの国語力が低下している」というニュースをよく耳にします。その理由として、SNSの普及や動画コンテンツなど、双方向メディアの低年齢化が影響していると言われますが、そもそも「国語力」とは、何を示すのでしょうか? 

また、「国語力の低下」は、いったいどうしたら防げるのでしょうか?

「幼いころから、絵本によってことばを育んだり、心を耕したりすることが、結果的に国語力の素地を養うことにつながる」と京都女子大学(発達教育学部教育学科)准教授で、元東京学芸大附属小金井小学校教諭(司書教諭兼任)の齊藤和貴先生は言います。

そこで今回は、国語力を育む絵本の読み聞かせのコツを伺いました。

齊藤和貴(さいとうかずたか)
京都女子大学発達教育学部教育学科准教授。東京都公立小学校および東京学芸大附属小金井小学校にて28年間、教育活動や授業実践に取り組んできた経験を持つ。司書教諭の経験を生かし、「絵本を活用した授業づくり」にも精力的に従事。著書に『豊かな心と思考力を育む 絵本で広がる小学校の授業づくり』(小学館)などがある。

※1回目/全7回(#2​を読む#3を読む#4を読む#5を読む#6を読む#7を読む)(公開日までリンク無効)

「国語力」は、豊かな成長や他教科の学び、社会生活に不可欠

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