あなたの街の「公民館」はどう? 全国から注目「繁多川公民館」(那覇)が不登校から高齢者まで 多世代の“居場所“に進化した理由

シリーズ「地域をつなぐ みんなで育つ」#3‐1 「繁多川公民館」【1/2】(沖縄県那覇市)

ライター:太田 美由紀

世代を超えた交流が生まれ全国的にも注目されている繁多川公民館。  写真提供:繁多川公民館
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昨年(2024)、「子ども食堂」の数が全国で1万ヵ所を超えました(※認定NPO法人全国子ども食堂支援センター・むすびえ調べ)。子どもの居場所や多世代の居場所も、地域の特色を生かした居場所が生まれています。

赤ちゃんからお年寄りまで誰もが安心して過ごせる場所、いつでも気軽にふらりと立ち寄れる場所、一人ひとりの違いが強みとして生かされる場所、そして、地域をつなぐ場所──。

自分の暮らす地域にそんな居場所をつくりたいと考える人も増えているものの、「空き家が見つからない」「家賃が高くて難しい」という声も聞こえてくるのが実情です。

そのような状況の中、沖縄県那覇市の繁多川(はんたがわ)公民館と、若狭(わかさ)公民館を取材しました。この二つの公民館は、「公民館のイメージ」を鮮やかに塗り替えてくれます。

一体どんな公民館なのか。その具体的な活動、子どもたちや地域の人たちの様子、そして、公民館の可能性についてお伝えします。

※全4回の第1回

忘れられていた伝統栽培が学校の探究学習に!?

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