発達障害グレーゾーンの子の困りごと 「これも個性、もう少し様子見」が「よくない」理由

#1 グレーゾーンの子どもたちには「失敗を避ける」「フルサポートをする」ことが何より大事なワケ

成功体験とアフターケアが何よりも大切

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発達にでこぼこがあっても、適切な支援をすれば、その子のペースで発達していきます。その原動力となるのが、成功体験です。

ハードルを低めに設定し、成功体験を積み重ねることで、発達が促されます。『発達障害グレーゾーンの子の育て方がわかる本』より

たとえば、じっとしているのが苦手な子が、おやつを食べる間は座っていられたなら、ほめてあげましょう。ささいなことでよいのです。「できた!」という喜びや達成感が小さな成功体験となり、それが積み重なることで、発達が促されます。

もちろん失敗することもあるでしょう。そんなときは「次はこうしよう」と提案したり、いっしょにやってあげたりして、リカバリーすればよいのです。

失敗を二次障害に結びつけないためにも、具体的な方法を教えたり、手伝ったりして、子どもの成功体験につなげましょう。発達障害グレーゾーンの子の育て方がわかる本』より

親自身も支援の成功体験を積み重ねることで、育児に自信を持つことができます。自分だけではうまくいかないときは、周囲や専門家に相談しましょう。

最初はフルサポートで、少しずつ手を離す

発達のでこぼこによってできないことがあるなら、親が積極的に手伝いましょう。その際、「甘やかしすぎだ」「自分でやらせたほうがいい」などの声が聞こえても、気にすることはありません。手助けや声かけをしないとうまくできないことが多いのですから、サポートは転ばぬ先の杖であり、必要な支援です。その点は、定型発達の子の子育てと異なります。

もちろん、いつまでもフルサポートでは独り立ちができません。子どもは成功体験を積むことで自信をつけていくので、少しずつ手を離していけばよいのです。

手を離すタイミングは、子ども自身が教えてくれます。それまでは様子を見ながら、遠慮なく手伝い、成功体験を積んでいきましょう。

発達のでこぼこでできないことは、積極的に手伝いましょう。成功体験を積んで自信をつけることが大切です。『発達障害グレーゾーンの子の育て方がわかる本』より
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