「まごわやさしい」魔法のレシピ 「きのこの旨味を味わう」おかず3品
カンタン・高栄養・完食!#6【しいたけの「し」】「旨味と食感を楽しむ!きのこ料理」
2022.10.29
料理家・ライター:越野 美樹
「まごわやさしい」とは、「まめ、ごま、わかめ(海藻)、やさい、さかな、しいたけ、いも」のこと。
季節を問わず手に入る日本の伝統的な7つの食材です。
第6回は、しいたけの「し」。
特徴を活かした子どもが美味しく食べられるきのこ料理3品をご紹介。
子どもが思わず一緒に作りたくなる「お手伝いポイント」も載せていますので、親子で一緒に楽しんでくださいね。
きのこが苦手な理由ベスト3
低カロリーで食物繊維が多く、ビタミンやミネラルも豊富なきのこ。
食欲の秋、大人には魅力がいっぱいのきのこですが、きのこが嫌いなお子さんも少なくないかと思います。
うちの娘も、小さい頃はきのこ全般が大好きだったのですが、最近はしいたけがあまり好きではありません。
その理由を聞くと、見た目が地味、そのままの形で出てくると食べる気がしない、きのこから出た出汁が美味しくないとのこと。
そのままお鍋や煮物に入っているしいたけは苦手ですが、刻んで濃いめの甘辛味で煮てあるものは好きです。
一般的に、子どもがきのこを嫌いな理由は、見た目、食感、匂いにあります。
① 見た目:ヒダヒダや突起などの形が独特
② 食感:火を通すとしんなりし、ぬめりが出て、噛みにくい
③ 匂い:独特のひなびたような香りがきつい
今回は、このようなきのこの特徴を踏まえ、きのこが苦手なお子さんでも食べられるお料理のコツと、おすすめレシピをご紹介します。
きのこを美味しく料理する3つのコツ
きのこ好きでも、きのこのひなびた匂いが鼻につくことがありますよね。
私も、きのこがいつまでも噛めないことや、歯にはさまることが気になる日もあります。
ちょっと変わったきのこをいただくと、美味しそうと思う前に、変わった形だけど大丈夫かなぁと、ちょっと引いてしまうことも。
大人でも見た目や味、香りについて気になることがあるほどなので、感覚が敏感できのこに触れる機会が少ない子どもはなおさらです。
きのこの食感、匂い、見た目が苦手なお子さんでも、きのこを食べやすくする3つのコツは、こちら。
① 見た目:適当な大きさに刻む
そのままの形だと見た目で食べられない子もいるので、お料理に合わせて適宜刻む。
② 食感:火の通し方を工夫する
さっと火を通す料理と、じっくり火を入れる料理を使い分ける。
③ 匂い:香りを抑える素材と合わせる
香りを抑える調味料、クリーミーな素材、香味野菜などと合わせる。
3つのコツをとりいれた、お子さんも美味しく楽しく食べられるレシピを3つご紹介します。
「きのこたっぷりお餅ピザ」のレシピ
刻んだきのこを炒めてからお餅にのせ、トマトケチャップとチーズとともに焼いたピザ。モチモチのお餅とクリーミーなチーズが絡み、きのこがぐんと食べやすくなります。今回はスキレットで作っていますが、フライパンなら倍量でも作れます。
【材料】2人分
もち 2枚
しめじ 30g
ピーマン 3〜4切
コーン 30g
ウインナー 1本
トマトケチャップ 大さじ1
チーズ 適量
オリーブオイル 大さじ1
酒 大さじ1
【お手伝いポイント】
おもちの上に具をトッピングする作業を手伝ってもらいましょう。自分できのこをのせれば、身近に感じるようになります。
【作り方】
1. もちは半分に切ってから厚みを半分にする。
2.しめじは小さめの小口切りにする。ピーマンは輪切りにする。
3. フライパンにオリーブオイルを入れて、8切れのお餅を重ならないように入れる。
4. ケチャップ、しめじ、ピーマン、コーン、ウインナー、チーズをのせてふたをし、中火にかける。
5. 1分ほどしたら弱火にし、鍋肌から酒を入れて、ふたをして弱火で10分ほど火にかける。
6. しめじに火が通って餅がふくらんだら、できあがり!
ウインナーの代わりにハムやツナ、えび、つくねなどをのせても美味しくいただけます。