「脳出血」2児ママは入院中も“リモート子育て” 「もう歩けない?」でも「リハビリ生活」でゆっくり回復へ

脳出血で緊急入院!【萩原はるな:ワンオペママの闘病記】#3 〜約4ヵ月間の長期入院生活編〜

ライター:萩原 はるな

リハビリ三昧!! ゆっくりと でも着実に回復

私が受けていたリハビリは4種類。言語療法(ST)と理学療法(PT)、作業療法(OT)、そして「高次脳障害」といわれる脳障害を回復させる「臨床心理」というものだ。

リハビリ開始2ヵ月ほどで、少しずつしっかり話せるようになり、言語療法は卒業。その分、理学や作業療法の時間を増やしてもらうことになった。

理学療法とは、運動機能の維持と回復を目的としたリハビリで、私の場合は歩行に向けた訓練がメイン。最初は立ち上がることがやっとだったが、徐々に右足が曲げ伸ばしできるようになっていった。

秋が深まるころには、装具をつけて杖をつきながら、なんとか歩けるようになった。おかげでトイレに一人で行けるようになり、開放感に浸ったものだ。

私の入院中の愛車。右足を足置きに置き、左足でこぎながら左手で車輪を回して進む。みるみる左手と左足が筋肉ムキムキ(!)になっていった。 写真:萩原はるな

作業療法は日常生活の動作を通じて体の機能を回復させていくもので、おもに手や腕のリハビリを行った。とくに手指の回復はとてもゆっくりで、本当にもどかしかった。

脳出血によって動くことを忘れてしまった私の手と足は、重いこと重いこと。ちょっと持ち上げるだけでも、本当に苦労してしまう。けれども「動け!」と指令を出しても静まり返っていた当初とは違い、ぎこちなくも反応するようにはなっていった。

回復にともなって、移動も看護助手さんの送迎なくして自由にできるようになった。お迎えを待つのは所在がなく微妙にストレスだったので、一人で行動できるようになったときはホッとした。

そんなふうにリハビリ病院での生活にもすっかり慣れ、退院に向けて前向きに頑張っていたころ、私の心をどん底に突き落とす、あるLINEが届くのだった。

<つづく>

※過去の記事はこちら

31 件
はぎわら はるな

萩原 はるな

ライター

情報誌『TOKYO★1週間』の創刊スタッフとして参加後、フリーのエディター・ライターとなる。現在は書籍とムックの編集及び執筆、女性誌やグルメ誌などで、グルメ、恋愛&結婚、美容、生活実用、インタビュー記事のライティング、ノベライズなどを手がける。主な著作は『50回目のファーストキス』『ハピゴラッキョ!』など。長女(2009年生まれ)、長男(2012年生まれ)のママ。

情報誌『TOKYO★1週間』の創刊スタッフとして参加後、フリーのエディター・ライターとなる。現在は書籍とムックの編集及び執筆、女性誌やグルメ誌などで、グルメ、恋愛&結婚、美容、生活実用、インタビュー記事のライティング、ノベライズなどを手がける。主な著作は『50回目のファーストキス』『ハピゴラッキョ!』など。長女(2009年生まれ)、長男(2012年生まれ)のママ。