【超穴場スポットの全貌】「小学3年生」のパパママには絶対知ってほしい「地図と測量の科学館」 地図記号がどんどん覚えられる理由

コクリコサポートエディターズ:北林 日菜

「地図と測量の科学館」で学べるのは地図記号だけではありません。入館すると真っ先に目に飛び込んでくるのは床一面の巨大な日本地図。その名も「日本列島空中散歩マップ」。

3Dに見える赤青メガネをかけて、地図の上を歩くとあら不思議。空中散歩気分が味わえるんです。

「空中散歩マップ」。身長150cmの人なら上空150kmの宇宙から見ているような眺めになるように設計されています。
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床に書かれた地図の凸凹がわかるようになる、赤青メガネ。

日本列島と周辺の海底が立体的に見えるのが面白いところ。日本列島を取り囲む海の上を歩くと、海溝のデコボコまではっきりわかります。小3の娘は「海の中にも山や谷があることを初めて知った」とびっくりしていました。

小6の息子は北海道の十勝平野や宮城県などの場所を挙げ、「社会で習った畑や田んぼの多い場所が、本当に平地なんだと実感した」とのこと。

私もこの展示で「つくばほど真っ平らな土地って意外と珍しいんだな」と気づき、後日まさに筑波山地域の関東平野が「ジオパーク」に認定されるほど稀有な地形であることを知りました。これも体験しなければ気づけなかったことです。

子どもも大人も知的好奇心が満たされる、ぜひ体験してもらいたいおすすめの展示です。

まだまだある子どもが夢中になる展示

2階には測量や伊能忠敬についてくわしく学べる常設展示室があったり、屋外展示もあったりとボリュームたっぷり。その中でも、我が子が特に食いついた展示をご紹介しますね。

2階に貼られているのは、明治10年代、平成10年代、令和元年の東京中心部の地図。皇居とその周辺部が、3つの時代に分けて掲示されています。

小6息子と私は「昭和時代もここはお墓だったよ!」「昭和初期はこんなに軍の関連施設が多かったんだね」など、地図の間を行ったり来たりして飽きずに比較しました。

奥から令和元年、平成10年代、明治10年代の写真パネル。

小3娘がはまったのは「3D分県パズル」。都道府県(一部例外あり)のピースを組み合わせて、日本列島を完成させます。なんと3Dプリンタで作成しているので、ピースがデコボコしており、立体になっています。単に都道府県の形を知るだけでなく、組み立てながら地形への興味も自然とわきます。

「この県と県の間には長い山脈があるのか」など、触って気づくことも。

ちなみに新年度になって小4に進級した娘。「都道府県」の単元に入ったので「地図と測量の科学館」に行き、こちらのパズルやコンピューターのクイズゲームなどを通して、理解を深めているところです。

日本列島の広さを身体で感じられる屋外展示

屋外の「地球ひろば」ではより大きなスケール感の展示を楽しめます。

直径22mの「日本列島球体模型」では「日本の最東端ってこんなに遠くにあるんだ!」と日本の領域の広さにびっくり。また、地図作成のための空中写真撮影や航空磁気測量に使用された測量用航空機「くにかぜ」も展示。地球5周半に相当する距離を飛行したという機体をじっくり見られます。

「地球ひろば」の「日本列島球体模型」では、地球の丸さを実感できます(中央の赤いコートが娘)。
のりもの好きの子には測量用航空機「くにかぜ」初号機も刺さりそう。

海外や日本各地からも訪れる穴場スポット

地図と測量の科学館の入り口では、「マッピーくん」がお出迎え。

この施設には来場者が「どこから来たか」を世界地図や日本地図などにシールで貼る展示があるのですが、世界各国、日本各地に色とりどりのシールが貼られていました。また研究施設や大学が多いつくばという土地柄か、見学した当日も何人もの外国の方がいて、展示には英語説明も併記されていました。

小さな子連れから老夫婦まで幅広い層が来ていましたが、施設自体は広々としていて混雑は感じませんでした。地図記号を学習する小3のお子さんはもちろん、それ以外のお子さんにもおすすめの穴場スポットです。

つくば市には、以前私がレポートした「サイエンス・スクエア つくば」(現:AIST-Cube(アイストキューブ))という、おすすめ学習施設もあります。

ぜひあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

(2025年2月訪問。学年の表記は訪問時)

地図と測量の科学館
住所:〒305‐0811 茨城県つくば市北郷1番
電話:029‐864‐1872
開館時間:9時30分~16時30分 ※最終入館受け付けは16時で終了
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は順次翌日)/年末年始(12月28日から1月3日)/臨時休館日あり
入館料:無料
詳細はHP:https://www.gsi.go.jp/MUSEUM/

コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。

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きたばやし ひな

北林 日菜

Hina Kitabayashi
AnyMaMa(エニママ)ライター

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 2012年生まれのサイエンス好き男子、2015年生まれアート好き女子の母。都内で広告営業や出版業を経て、結婚を機に茨城県に移住。以後リモートワークを中心に、エニママや県内のご縁ある企業でフリーランスライターとして活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 2012年生まれのサイエンス好き男子、2015年生まれアート好き女子の母。都内で広告営業や出版業を経て、結婚を機に茨城県に移住。以後リモートワークを中心に、エニママや県内のご縁ある企業でフリーランスライターとして活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

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