〔海外移住〕覚悟が足りなかった自分を大反省 ニュージーランド移住ママが今でも悔やんでいること

ニュージーランドで子どもを育てるってどんな感じ? 海外で日本人夫婦が子育てをするコツ #1

夫婦げんかの原因は「英語」!

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静さんは移住当初の自身の英語力について、次のように話します。

「中学レベルの英語力です。中学時代に現地の学校に通い、ネイティブに囲まれた生活を送っていたときの日常会話程度で止まっていた感じです。

ただ、これが私にとっての落とし穴になりました。移住前に多少は英語の勉強をしたものの、中学生時代に海外生活の経験があったので言葉もなんとかなるさ~と思っていたら……ダメでした(笑)。

一方の夫は、doもhaveも怪しい状態だったといえます。そのレベルで現地で仕事を始めたのですが、勤め先は現地の日本企業の配送部門でしたし、英語を使うのは主に配送先だけ。

まずは仕事で使う英語を一生懸命に覚えればいいうえに、お客さんもアジア出身者が多く、お互いにアジアンイングリッシュだったのでなんとかやりすごせました。

ところが私は子どもの学校だ、医者だとネイティブとかかわることばかりで……、言葉の壁に苦労したこともあって、時に夫とぶつかることもありましたね」(静さん)

移住後、一夫さんの元には仕事の紹介があったためすぐに働き始めましたが、今でも移住当初は二人そろって英語学校に行けばよかったと悔やんでいます。英語が不得意なら学校に通いながら職を探したほうがいいと夫婦はアドバイスします。

英語習得でニュージーランド人の懐の大きさを実感

「英語学校に通えなかったので、英語は生活しながら学ぶほかありませんでした。ただ、ニュージーランドは移民が多い国ですから、英語クラスがいろいろな場所で開催されています。無料だったり、1ドルか2ドル程度の寄付で英語が学べる場所があるので、それを利用できました。

また、ニュージーランド人は懐が大きくて、英語があまり話せないと伝えると『じゃあ、私たちとお話ししましょう』と、英語クラスでなくても輪に入れておしゃべりしてくれます。そうやって少しずつ、習得しました」(静さん)

子育てで家から外出できない場合は、Home Tutor(家庭教師)に登録すると、自宅まで勉強を教えにきてくれるシステムもあります。移住者への支援が整っているので、自分で勉強しようと思えばさまざまな機会を活用することができます。

英語も習得し、ニュージーランド生活もこれから20年目を迎えようとしている山口夫婦。家族で「FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023」を観戦したときの一枚。 写真提供:山口静
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