子どもの英語 「頻出単語100語」で原書がスラスラ!? 米国の小学生も学ぶ英語学習の中核「サイトワーズ」
米国の小学校でもやっている英語学習法を実践 世界で活躍できる英語力の育て方 #5
2023.07.14
バイリンガルスクールTLC for Kids代表:船津 徹
これで英語教育は成功! サイトワーズの次は超簡単な英語の本から読んでみよう!
ここまでステップ0のフォネミック・アウェアネス→ステップ1のフォニックス→ステップ2のサイトワーズまで紹介してきました。
最後はこれまでの総合段階である、ステップ3のフルエンシー及びリーディング(洋書の多読)です。
「まず、フルエンシーとリーディング(洋書の多読)の違いについてお伝えすると、前者は速いスピードで流暢に英語の本が読めることで、後者はそれに加えて感情を込めて、イントネーションや強弱を伴いながら読むことです。
また、フルエンシーは文章を声に出して読む音読が原則です。音読を繰り返し行って、ぎこちなく読んだり、戻り読みをしたり、ミスして読んだり、読み切る場所が悪かったりといった、たどたどしさを取り除いていきます。
リーディング(洋書の多読)に進むと、子どもは読書人として独り立ちするレベルのため、黙読でも構いません。
そのほか、フルエンシーとリーディング(洋書の多読)学習の注意点は次のとおりです。『流暢さ』『達成感』『成功体験』を優先してください」(船津先生)
フルエンシーとリーディング(洋書の多読)学習の注意点
① フルエンシーは音読が原則
② リーディング(洋書の多読)は黙読でOK
③ 簡単で短い本から始める
④ 本はジャンルを問わなくてOK。たくさん読むことが重要
⑤ 内容の理解よりも、流暢に読むことを優先する
⑥ 子どもが音読するときは、必ずそばで聞いてあげる
⑦ 子どもが本を読み終えたら、褒めて学習意欲を引き出してあげる
フルエンシー段階で読む超簡単な英語の本の目安
「フルエンシーは簡単で短い本を多読することが学習の内容です。
1ページに2~8単語、全部で8~16ページ程度の本から始めるといいでしょう。順調にステップを積み重ねてきた子どもなら、1冊をわずか数分で読み終えることができます。
フルエンシーは簡単な本で、達成感と成功体験を積むことが重要です。レベルはかなり高いですが音読で100冊読むのを目標としたいところです」(船津先生)
本を読むとなると、大人はすぐに「内容の理解」を求めたくなります。しかし、子どもに理解しているか確認すると、本嫌いになって英語から離れていきかねません。
この段階の目的は流暢に読むことです。理解は要求しないように心がけましょう。
「ネイティブっぽく、カッコよく読む遊びを親子で試してもいいですね。親がジェスチャーを交えてネイティブっぽい読み方でお手本をすれば、子どもも負けじと乗ってくるはずです」と船津先生はいいます。