コロナ感染・小3男児の家庭内隔離を成功させた我が家流「6つのルール」

<緊急寄稿>「子どもがコロナ感染!」3児ママの自宅療養記#2~家庭内隔離ルール~

【やればよかった】授業への復帰をあせらない 

なんとか長男の家庭内隔離が開始した一方で、残る問題は元気な次男と三男の扱い。検査の結果陰性だった次男は、すこぶる元気なのでオンライン授業を開始することに。

しかし、今から思えばこの段階であせってオンライン授業に参加させなくてもよかった。小さな家に家族全員がいる中で、長男の看病・次男の授業・三男の遊び・そして夫婦の仕事を平行してこなすのはとっても難しく、ひとことで言うと「超カオス」。

オンライン授業に参加するためには時間割通りに動かないといけないので制約も多い。給食と同じタイミングで昼食を出さなければいけないのも大変でした。

長男も発症から2日後にはすっかり解熱し、療養期間の後半戦からはオンライン授業を開始。次男のオンライン授業参加も、長男と同じタイミングにすればよかったと後悔しました。

自宅療養をせざるを得ないお子さんも多くいらっしゃると思うのですが、回復しても無理して急いでオンライン授業に参加せず、思いきって休んでもいいと私は思います。特にきょうだいが多い家庭は、学校のタイムスケジュールに振り回されて疲れてしまうこともあり得ます。

東京都内では、コロナに感染した10代以下の子どもは4万3760人(2022年1月発表分)。1日あたりの新規感染者に占める割合は20%台で、「感染者の4人に1人が子ども」という状況です。

ここまで子どもの感染が増えてきているにもかかわらず、学校側の対応はまだハッキリ定まっていないように感じます。リアルタイムのオンライン授業参加が難しくても家庭学習用の教材や学習アプリで学習ができるなど、自宅学習の選択肢がもっと増えるといいのですが……。

でもまずは、勉強より何より、【症状の回復と、家族の負担の軽減】が大事。

もしこのときに戻れるのなら、追い詰められていた自分に「数日勉強しなくてもどうにでもなるから! あせるな私!」と伝えてあげたいです。

そんなこんなで、療養開始から一週間。長男も部屋での生活に慣れ、少しだけ余裕が出てきたかもと思った私でしたが、後半は後半で大変なことに……。 

元気な次男と三男は外出できないストレスで爆発寸前、長男は療養明けが近づくにつれて友人の反応が気になりメンタル不安定に、親としては新型コロナの後遺症と言われるブレインフォグ(※1)が心配に……などなど。地獄の療養・隔離期間は、まだまだ続きます。

※1ブレインフォグ=脳に霧がかかったような状態になり、記憶障害や集中力低下、倦怠感がみられる。コロナ以前からあった言葉だが、コロナの後遺症のひとつとしても起こると注目されている。

取材・文/松田あさこ

『「子どもがコロナ感染!」3児ママの自宅療養記』は全3回です。
#3は22年2月11日夕方公開予定です。

#3 コロナ感染「友だちに知られたくない」子どもの気持ちをどう尊重するか
#1 小3息子がコロナ感染!3児ママの家庭内隔離で“やっておけばよかったこと”

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