「子どもの発達と発達障害」 3000人パパママが絶賛した榊原洋一先生の名講義
発達障害研究の第一人者・榊原洋一先生(お茶の水女子大学名誉教授・小児科医)のオンラインセミナーのエッセンスを一挙公開
2024.04.22
お茶の水女子大学名誉教授の榊原洋一先生は、子どもの発達研究・発達障害研究の最前線に立ちながら、子どもたちの診察を続けている小児科医の先生です。今の子どもたちを取り巻く状況や、保護者の悩みにも理解が深く、子育て中のパパママの気持ちに寄り添ったお話がとても人気です。
コクリコでは、榊原先生をお招きして「子どもの発達を知ろう」と題した全7回のオンラインセミナーを実施。子どものそれぞれの年齢における発達段階をふまえて、保護者として気になること、できることを教えていただきました。
「先生の話がおもしろくてためになり、子どもの発達に関して安心も得られた」
「論理的で明快な解説で、子育てのモヤモヤが非常にスッキリしました」
セミナーを視聴したパパママからはこのような感想がたくさん寄せられました。
子どもの発達および発達障害の正しい知識と理解が、“正解のない子育て”に悩む保護者の方の道しるべとなっていきます。
本記事では、のべ3000人のパパママが視聴した人気オンラインセミナーのレポートをまとめてご紹介しています。また講談社コクリコCLUB会員の方はセミナーのアーカイブ動画が無料でご覧いただけます。この機会にぜひ無料会員登録して、榊原先生の名講義を体験してみてください。
目次
「0歳児」にしてあげたいこと─特別なことはしなくてもいい!
赤ちゃんを目の前に「いったい何をしてあげたらいいのだろう?」と戸惑ってしまうのが0歳児の育児。育児情報が溢れていて何を信じたらよいのかわからない、という声も多く聞かれます。
このような数々の不安に対し、親がすべきことは“環境を整えてあげること”であり、“特別なことはしなくてもいい”と榊原先生はいいます。いったいどういうことなのでしょうか?
そのほか「超早期教育は必要か?」「胎教はしたほうがよいのか?」「保育園よりも家庭でみたほうが子どもの発達によいのか?」など、0歳児の育児に対する疑問への明快な回答が連発です。
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「1歳児の発達」─言葉・移動・情緒の能力を獲得 じつは見逃されやすい時期
1歳児の1年間は、0歳からの1年間に比べると、劇的な変化に乏しく、なんとなく見過ごされがちな年齢層です。しかし、1歳児は自分の好きなところへ移動でき、片言ながらも、言葉でコミュニケーションをとることができるようになります。また、羞恥心や嫉妬心などの情緒の能力も芽生える時期です。
しかし、寝ているばかりの赤ちゃんのころとは違い、少しずつ活動範囲が広がっていく子どもに「どうやっていっしょに遊べばいいの?」と接し方に戸惑う方も多くいます。これに対し榊原先生は、「何かをしてあげなくちゃ」という意識は無用と回答しました。
危険がないか見守り、危険な行動をとるようであれば毅然とした態度でやめさせる。また共働きなどで子どもと触れ合える時間が限られている方には、「何かを優先して接する」などと難しく考えず、触れ合える時間は愛情たっぷりに接してあげてほしいと話しています。
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2歳児の「イヤイヤ期」─自己主張の能力が発達 時には𠮟ろう フォローは必須
自分の意思で歩けるようになり、生活圏を一気に広げていく2歳児。ものの名前をどんどん覚え、2語文が話せるようになるなど、言葉の面でも大きな成長が見られる時期です。
自分でできることが増えるとともに、自己主張が出てくるこの時期に訪れるのは「イヤイヤ期」。なんでも「イヤ!」な態度に多くの保護者が頭を悩ませます。
榊原先生はイヤイヤ期のわがままは「自己主張」とし、時には𠮟る必要もあるが、まずほめることを意識してほしいと話します。すべてが自分の思いどおりにいくわけではないということを、時にはたしなめ、注意して教えていくことで、相手を理解するという社会性を獲得していくのです。
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「0・1・2・3歳の発達」─ハイハイしない 言葉が遅い? 発達の遅れが心配なかたへ
0歳から3歳は、子どもが目覚ましく成長する時期です。そのため、あちこちで目にする「成長の段階の目安」と我が子をくらべて、一喜一憂する方が多い時期でもあります。
「まだハイハイをしない」
「ほかの子と比べて言葉が遅いのではないか……」
「どうやったら他人の気持ちがわかる子どもに育つのか」
など、さまざまな不安や心配が胸をよぎりますよね。
しかし、榊原先生のお話を聞くと、子どもには自然と能力を獲得していく力があり、また成長には個人差もあるので、多くの心配は無用であることがわかります。また一方で、まだ幼い子どもに期待しすぎてはいけないこともあります。
正しく知って、安心して子育てをしていきましょう。
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