【初詣】何日までに行く？　本来の意味や正しいマナーを和文化研究家が解説

お正月に家族で行く初詣。「三が日に行くべき？」「いつまでがいいの？」と迷う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、和文化研究家の三浦康子先生に、初詣の由来から正しい参拝時期、神社とお寺でのマナーの違いまで、知っているようで知らない基礎知識を教えてもらいました。

子どもと一緒に日本の文化・伝統を大切に感じられるよう、気持ちの良い新年のスタートを切りましょう。

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古くは、大晦日の夜から元旦にかけて家長が氏神様を祀っている神社に徹夜でこもる風習がありました。「年籠もり（としごもり）」と呼ばれ、新年の豊作や家内安全などを祈願する行事のひとつでした。

これがのちに「除夜詣」と「元日詣」に分かれました。そして「元日詣」が初詣の原形となり、現代に受け継がれています。

江戸後期には、元日にその年の恵方にある社寺に参拝する「恵方詣り（えほうまいり）」がとても流行りました。

明治時代になり鉄道が発達すると、遠くの社寺へも行けるようになりました。そこで鉄道会社が沿線の社寺への参拝を宣伝するために「初詣」と称してキャンペーンを行い、庶民の間にあっという間に広がりました。