40代で結婚・初産! イラストレーターたかぎなおこさんに聞くアラフォーからのリアルな子育て

【若くないママでもいいことがたくさんある #1】不安もあるけど、仕事と育児を楽しむ毎日

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晩婚化が進んでいる昨今。40代で結婚・出産を初めて経験する女性は増えています。

歳を重ねてから子どもがほしい場合は「一刻も早く妊娠しなくては!」と焦ったり、出産後は今まで続けてきた仕事と、どう両立していけばいいのか戸惑うことがあるかもしれません。

ほのぼのコミックエッセイの第一線で活躍する『おかあさんライフ。』『お互い40代婚』の著者であるイラストレーターたかぎなおこさんは、40代で結婚・出産を経験をした一人。

40代からの子育てについて語ってもらいました(全2回の1回目)。

◆たかぎなおこ
三重県四日市市出身のイラストレーター。美術系短大およびデザイン専門学校卒業後、名古屋市のデザイン会社を経て1998年に上京。『150cmライフ。』でイラストエッセイデビュー。

『若くないママでもいいことがたくさんある』の連載は、全2回。
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子どもが欲しいけど、あなたはどう思う?

たかぎさんが夫と出会ったのは39歳のとき、仕事場としてシェアオフィスを借りたのがきっかけです。お互いにすぐ近くで働いていたことで顔見知りとなり、シェアオフィスの内装をやろうと工具を貸してもらっているうちに仲良くなりました。

著書『お互い40代婚』では、たかぎさんと夫との出会いから結婚・出産についてイラストエッセイで詳しく描かれています。

お付き合いが始まったころは、すでにたかぎさんは40歳に突入。頭によぎるのは子どものことでした。出産のタイムリミットが近づいていることを早く彼に相談したかったそうですが……。

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「もし子どもを望むなら、早めにふたりでいろいろ話し合いたいな~と思っていました。でも、付き合い始めてすぐに“子どもをどうするか”という話題は重たいだろうし、とても勇気が必要でした」(たかぎさん)

普段はわりとのんびりしているというたかぎさんですが、このときばかりは違った心持ちをしていました。

たかぎさんは自身の性格を「時間がなくなってくると燃えるタイプ」と話します。昔から夏休みの宿題も最終日に慌てて片付ける子どもだったそうです。

大人になって、今度は結婚・出産を急がねばならない自分に焦ったとき、急にパワーが湧いて、“もう時間がないんだから”と気持ちを切り替えられたといいます。

「交際3ヵ月~4ヵ月目で思い切って、“子どもが欲しいなら急いだほうがいいと思うんだけど、どう思う?”とストレートに聞いてみました。

当時、夫は正直、子どもは年齢的に無理だと思っていたみたいですが、前向きな返事をしてくれました。ただそのころ、夫の父親が体調を崩していたなど家庭内がバタバタしていて、すぐには考えられないとも言われて……」

多くの女性が一度は考える結婚・出産にたかぎさんは焦りながらも、返答を聞いたことで状況も理解でき、夫の思いを尊重しながら待ちました。とはいえ、とてもモヤモヤする時期を過ごしたといいます。

「当時、夫は家のことで頭がいっぱいだったのですが、出産はどうしてもタイムリミットがあるので、パートナーがのんびりしているようなら、きちんと聞いて話し合いをしておくことをおすすめしたいです」(たかぎさん)

その後、交際から1年半後に夫と結婚し、新婚生活とともに妊活をスタート。新婚夫婦の楽しくも仲むつまじい姿は、エッセイでもたくさん紹介されています。このころ、たかぎさん41歳、夫は44歳になっていました。

一般的には35歳以上の女性が初めて出産をすることを「高齢出産」と呼びますが、今は40代で妊娠・妊活に励む人が増えています。たかぎさんも近い将来に実現するだろう、夫と子どもと過ごす温かい家庭を想像しました。

共に40代の晩婚夫婦は、これからの未来に希望を託します。

“妊活にいい”と聞けばいろいろ試した半年間

結婚と同時に夫婦で病院に行き、仕事をしながら妊活にも力を入れたたかぎさん。「43歳までは頑張る!」と目標年齢を決めて、後悔しないようあらゆる方法を試したそうです。

健康的な妊娠をするためには、食生活の改善や適度な運動、十分な睡眠を心がけるなど、大事なことがいくつかありました。

「こまめに病院に通うようにして、排卵誘発の注射なども打ちました。

ただ、なかなか卵胞が育たず、診察の費用も高い。やはりこの年齢で妊娠するのは難しいのかもと思いましたが、妊活にいいと聞いたザクロジュース、ルイボスティー、くるみなどをせっせと摂取しました。

また、漢方薬を飲んだり、夫と積極的に散歩に行ったりして体質改善を図るなど、できることを続けました」(たかぎさん)

夫婦で子宝祈願のお参りに行くことはもちろんこと、神社でもらってきた子宝に恵まれる石を毎日撫でるなど、たかぎさんの妊娠への思いは高まっていきます。

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