「新プロジェクトX」で黒柳徹子の原点「トモエ学園」 トットちゃんを育んだ教育・教師たちの奮闘〔NHK総合7/6放送〕

黒柳徹子や物理学者の山内泰二ら世界で活躍する人物を輩出した、校長・小林宗作の独自の教育方法に迫る

▲「トットちゃん」こと、女優・司会者でユニセフ親善大使も務めている黒柳徹子さん〈写真:令和5年度野間出版文化賞(第5回)受賞贈呈式(2023年12月15日)のスピーチ〉
すべての画像を見る(全2枚)

俳優の黒柳徹子さんの自伝的物語『窓ぎわのトットちゃん』に登場する「トモエ学園」が、2024年7月6日(土)19:30〜放送のNHK「新プロジェクトX 〜挑戦者たち〜」で取り上げられます。

1937(昭和12)年に小林宗作さんが創設した「トモエ学園」の教育方針は、子どもの個性や夢を大切にすることでした。『窓ぎわのトットちゃん』の読者から、「私もこんな学校に通いたい!」という声が今もあがる「トモエ学園」は、いったいどんな学校だったのでしょうか。

番組では、貴重な資料と証言を元に、個性を育む教育を貫いた教師たちの奮闘を伝えます。

『窓ぎわのトットちゃん』を書く動機になった自由で楽しい校風

「トモエ学園」の創設者の小林宗作さんは、音楽と身体の動きを融合させた音楽教育方法「リトミック」をパリで学び、考案者であるダルクローズから直々に承認を得て、日本リトミック協会を設立した教育者です。『窓ぎわのトットちゃん』でも、毎日、小林先生のピアノ伴奏に合わせて、トットちゃんがいろいろ工夫してリズムに乗って歩く描写があります。

ほかにも、学校の校舎が電車の車両だったこと、子どもたちが自分で学ぶ内容を決める独特の授業方法、お弁当のおかずに「海のものと山のもの」を持っていくルールなど、トットちゃんは、今聞いてもワクワクするような学校生活を送っていました。

小学1年生で小学校を退学になったトットちゃんの話に4時間も耳を傾け、「君は、ほんとうは、いい子なんだよ」と認め、受け入れてくれた小林先生。そして小林先生の方針に賛同し、共に生徒たちを見守ってくれたトモエ学園の先生たち。太平洋戦争が迫る中、そういった教育方針を貫くのは大変な努力が必要だったに違いありません。

令和の時代になっても多くの学びを残す、「トモエ学園」の魅力を感じてみましょう。

NHK 新プロジェクトX 〜挑戦者たち〜「トットちゃんの学校  〜戦時下に貫いた教育の夢〜」

【初回放送日】2024年7月6日(土)午後7:30〜8:15

オススメ関連記事

この記事の画像をもっと見る(全2枚)
くろやなぎ てつこ

黒柳 徹子

Tetsuko Kuroyanagi
女優・ユニセフ親善大使

東京・乃木坂に生まれる。父はヴァイオリニスト、NHK交響楽団のコンサートマスター。 トモエ学園から香蘭女学校を経て東京音楽大学声楽科を卒業しNHK放送劇団に入団。NHK専属のテレビ女優第1号として活躍。その後、文学座研究所、ニューヨークのMARY TARCAI(メリー・ターサイ)演劇学校などで学ぶ。 アメリカのテレビ番組、ジョニー・カーソンの『ザ・トゥナイト・ショー』など、多くのアメリカのテレビ番組に出演。また、タイム、ニューズウイーク、ニューヨーク・タイムス、ヘラルド・トリビューン、ピープルなどに日本の代表女性として紹介される。日本で初めてのトーク番組『徹子の部屋』は49年目をむかえる。著作『窓ぎわのトットちゃん』は800万部というベストセラーの日本記録を達成。アメリカ、イギリスなどの英語圏、ドイツ、ロシア、中国語圏、アラビア語圏など、20以上の言語に翻訳される。日本語版の印税で社会福祉法人トット基金を設立。プロの、ろう者の俳優の養成、演劇活動、手話教室などに力を注ぐ。ユニセフ(国連児童基金)親善大使としてアフリカ、アジアなどを訪問。メディアを通して、その現状報告と募金活動などに従事。日本ペンクラブ会員。ちひろ美術館(東京・安曇野)館長。東京フィルハーモニー交響楽団副理事長。日本パンダ保護協会名誉会長など。文化功労者。   (写真/下村一喜)       

東京・乃木坂に生まれる。父はヴァイオリニスト、NHK交響楽団のコンサートマスター。 トモエ学園から香蘭女学校を経て東京音楽大学声楽科を卒業しNHK放送劇団に入団。NHK専属のテレビ女優第1号として活躍。その後、文学座研究所、ニューヨークのMARY TARCAI(メリー・ターサイ)演劇学校などで学ぶ。 アメリカのテレビ番組、ジョニー・カーソンの『ザ・トゥナイト・ショー』など、多くのアメリカのテレビ番組に出演。また、タイム、ニューズウイーク、ニューヨーク・タイムス、ヘラルド・トリビューン、ピープルなどに日本の代表女性として紹介される。日本で初めてのトーク番組『徹子の部屋』は49年目をむかえる。著作『窓ぎわのトットちゃん』は800万部というベストセラーの日本記録を達成。アメリカ、イギリスなどの英語圏、ドイツ、ロシア、中国語圏、アラビア語圏など、20以上の言語に翻訳される。日本語版の印税で社会福祉法人トット基金を設立。プロの、ろう者の俳優の養成、演劇活動、手話教室などに力を注ぐ。ユニセフ(国連児童基金)親善大使としてアフリカ、アジアなどを訪問。メディアを通して、その現状報告と募金活動などに従事。日本ペンクラブ会員。ちひろ美術館(東京・安曇野)館長。東京フィルハーモニー交響楽団副理事長。日本パンダ保護協会名誉会長など。文化功労者。   (写真/下村一喜)