3歳からおすすめ「絵本ナビ」が厳選する 桜満開の絵本3選

絵本の情報サイト「絵本ナビ」編集部が選ぶ 桜の花が咲く時期に読みたい絵本

写真:アフロ
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3歳~「絵本ナビ」が厳選する 桜満開の絵本3選

年間2000万人が利用する絵本情報サイト「絵本ナビ」の編集者が選ぶおすすめの絵本や児童書を季節のテーマに合わせて紹介していくこの連載。たくさんの絵本や児童書の中から、絵本のプロが選んだとっておきの3冊をご紹介します。

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第20回3月の後半は、「桜満開の絵本」をご紹介します。

新生活が始まる春の季節に満開になる桜。優しく美しい日本の桜を、絵本の中でも楽しんでみませんか。

ひらひら舞う桜の花びらを丁寧に描いた絵からも目が離せません。春の訪れが待ちどおしくなる3冊です。

3歳~「さくらのふね」春の生きものの命を感じる 美しい絵にも注目!

「さくらのふね」きくち ちき/作 小峰書店

あらすじ

春きたよ、春きたよ。ひらひらと春風に舞う花びらに、最初に気づいたのはテントウムシ。嬉しくなって、川面に浮かぶ桜のふねに乗り、山の仲間たちに春を知らせに行きます。

ハチやチョウ、シカやカモなど、みんなで春を喜び合います。

絵本ナビのすすめる「さくらのふね」のみどころ

やわらかな風、包み込むような優しい日差し。虫、鳥、動物、草花、川や風までも、みんなどれだけ首を長くして春を待っていたのでしょう。

『もみじのてがみ』に続き、絵本作家きくちちきさんが手がけたのは、春の自然の生を讃えたまぶしいまぶしい一冊。ゆっくりと進んでいく桜のふね、雄大な春の山の旅を、生きものたちと一緒に味わってくださいね。

読者のレビュー

春のよろこび
春の絵本をさがしていた時、きれいな色あいの表紙にひかれて読んでみました。躍動感のある、いきものたちの絵から、春がきたよろこびが伝わってきます。

ページをめくりながら、わくわくしました。本当に絵がきれい! どのページも見入ってしまいました。

特に満開の桜のページは、一足先にお花見をしたような気持ちになりました。
(あんじゅじゅさん・50代)

4歳~「はなさかじいさん」満開の桜が心をいやす みんなが知る日本昔話があたたかい絵で登場!

「はなさかじいさん」石崎 洋司/文 松成 真理子/絵 講談社

あらすじ

川で箱に入った犬をひろったばあさまとじいさまは、子犬にシロと名付け、大切に大切に育てました。

ある日、シロはじいさまを背中に乗せ、山へ行くと、急に立ち止まり「ここ ほれ、わんわん!」。じいさまが掘ってみると……。

絵本ナビのすすめる「はなさかじいさん」のみどころ

「よみきかせ日本昔話」シリーズから春の巻として登場したのは、「はなさかじいさん」です。じいさんとばあさんがシロを大切に思うやさしい心が満開の桜を咲かせる美しいお話を、松成真理子さんのあたたかい絵で。

画面いっぱいに咲く桜のシーンは、このお話を読んでもらった子どもたちにとっても、忘れられないものになるでしょう。

読者のレビュー

昔話もやっぱりいいな
松成真理子さんが「はなさかじいさん」を描くとこんなに素敵な世界観が広がるのですね。

温かく優しい色合いで、子どもの頃からよく知っている話のはずなのになんだか懐かしいような新鮮なような、ふしぎな気持ちになりました。

創作絵本も大好きですが、昔話もやっぱりいいなと思いました。
(なーお00さん・20代)

5歳~「さくらがさくと」桜のつぼみが咲いて散るまでを閉じ込めた絵本 心を揺さぶる日本の風景

「さくらがさくと」とうごう なりさ/作 福音館書店

あらすじ

まだ風が冷たい3月半ば。川沿いの桜の木に目を留める人はいません。でもその間、桜の木は春に向けて準備をはじめているのです。小さな芽がふくらんで、だんだんとつぼみがほころんで、5枚の薄い花びらが……ひらいた!

絵本ナビのすすめる「さくらがさくと」のみどころ

「わあ ピンクいろの てんじょうだ」。誰もが少しずつ心が浮き立ってくる3月半ばから5月半ばの約1ヵ月。

横に長く広がった大きな画面を贅沢に使い、桜の木に訪れるドラマティックな変化を丁寧に描き出しながら、日常を過ごす人々と自然との関わり合いのものがたりも味わうことができます。

「科学絵本」の枠におさまりきらない美しさが魅力的。春が近づくころ、毎年開きたくなる一冊です。

読者のレビュー

素敵な余韻が残る絵本
書店で、表紙の絵の美しさに惹かれました。

まだ、桜が蕾の頃から、桜が散るまでの物語です。
物語と言っても、特別なストーリーではないのですが、桜の道を通る日常の人間模様が描かれており、そして、とにかく桜の描写が美しくて、見終わった後には、とても素敵な余韻が残りました。

この絵本を見たあとはきっと桜を見に行きたくなるでしょう。
(めがねたぬきさん・40代・先生)

絵本で感じる春 はなやかなさくらの季節を楽しもう

晴れやかな春を身近に感じられる、桜が満開の絵本をご紹介しました。

満開の桜が楽しめるのはほんのひとときですが、そのはかなさもまた美しいもの。タイミングを逃してお花見ができなくなってしまっても、絵本を開けば満開の桜がまっていてくれます。

四季を楽しむ日本の文化をあらためて見つめ直し、季節の移り変わりをいつくしむ、優しい心を育てていきたいですね。

レビューは絵本ナビサイトからの抜粋です。

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