ランキング発表! 「全国訪問 おはなし隊」で2024年にもっとも多く読まれた絵本は?

子どもたちが本当に喜ぶ絵本を選びました

本とあそぼう 全国訪問おはなし隊

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2025年で26年目を迎える「全国訪問 おはなし隊」。これまで全国2万3000ヵ所以上を訪問してきましたが、2024年も2台のキャラバンカーで、保育園や幼稚園、小学校、図書館から書店まで180ヵ所を訪問しました。「おはなし隊」のプログラムは2本立てになっていて、キャラバンカーに積んである約550冊の絵本を自由に読んでもらうパートと、「おはなし隊」隊長による読み聞かせパートに分かれます。今回は、その読み聞かせパートで2024年にもっとも多く読まれた本(絵本から特別に作った紙芝居も含む)をランキング形式で紹介します。

子どもたちとの掛け合いが楽しい

「おはなし隊」の読み聞かせでは、隊長たちがお子さんの反応を見ながら「この絵本は一緒に掛け声をあげて盛り上がった」「子どもたちが集中しているのが伝わってきた」などと、日々、情報交換をしながら読む本を決めています。
つまり、これから紹介するランキングは、子どもたちが本当に喜ぶ絵本のランキングと言い換えることもできるでしょう。
では早速、10位から見ていきましょう!

第10位 『ねこです。』(作:北村裕花) *講談社刊、以下同

まさにタイトルどおり、ねこだらけの一冊です。一見するとただの毛糸玉のように見えるものに「ねこですか?」と尋ねてみると、返ってくるのは「ねこです」の一言。このやりとりの繰り返しが癖になります。ページをめくるたびに現れるねこ、ねこ、ねこ。最後はページがねこで埋まってしまいます。あれ!? ねこじゃないのも混じっているような……。

第9位 『おすしのえほん へい おまち!』(作:彦坂有紀、もりといずみ)

2022年10月に刊行されたこの絵本には、サーモン、マグロ、たまご、げそ、こはだなどいろんなおすしが登場します。魚の名前を覚えるのに役立つことはもちろんですが、「サーモン、くださーい」「へい おまち!」といった掛け合いも楽しい一冊です。

話題のベストセラーも登場!

第8位 『ぎょうざがいなくなりさがしています』(作:玉田美知子)

第8位は2023年8月に刊行された「ぎょうざが いなくなり さがしています」。こちらは第42回講談社絵本新人賞受賞作で、そのほかにも「第8回未来屋えほん大賞」「第15回ようちえん絵本大賞」などを受賞したベストセラー絵本。この絵本を読んだ後に、お子さんと一緒にぎょうざを作るのもお勧めです。

1歳児から楽しめる絵本もあります

次は読み聞かせ回数63回で2作品が並んだので、両方とも6位としましょう。まずは……

第6位 『ふってきました』(作:もとしたいづみ 絵:石井聖岳)

お母さんへのプレゼントに、お花を摘んでいる女の子。空を見上げると、どんより曇って、いまにもふってきそうです。「雨のお話か……」と思ったあなた! そうじゃないんです。何が「ふってくる」かは読んでからのお楽しみ。読み聞かせでは、子どもたちが必ず大騒ぎする人気の一冊です。

そして、もう一冊はこれ。

第6位 『ひよこどこどこ』(作:やまだだり)

こちらは絵の中に隠れたひよこを探すのが楽しい絵本です。カラフルな箱や筒の中から、少しだけ見えている真っ白なひよこ。探しやすいように、色のコントラストを強めたり、ひよこの輪郭をはっきり描いたりといった工夫もされているので、1歳児から楽しめます。「ひよこ どこどこ」「ひよこ ここ」という掛け合いも楽しめます。

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