20年ぶりに「あらしのよるに」に再会したママ『あいことばはあらしのよるに』が胸に刺さった理由

講談社児童書初!シリーズ全作品全ページ試し読み実施中!

AnyMaMa編集部

7歳がメイの抱えた秘密に驚いた瞬間。ここからラストまでノンストップで読みました。  撮影:金子ゆかり
すべての画像を見る(全8枚)

講談社児童書初! シリーズ全作品全ページ試し読み開催中

「あらしのよるに」特設サイトから「試し読み」へ!

『あらしのよるに』シリーズは、まっくらな嵐の夜に出会った、オオカミのガブとヤギのメイが、お互いの正体を知らず友だちになり、「食うもの」と「食われるもの」という関係に葛藤しながら、友情を深めていくストーリー。全7巻380万部の国民的ベストセラーで、この度、20年ぶりの新刊が刊行され、発売後即重版がかかるなど、話題になっています。

さっそく新刊『新あらしのよるにシリーズ1巻 あいことばはあらしのよるに』を読んだママからの感想が届きましたので、ご紹介します。 ママ自身も「あらしのよるに」の大ファンという金子ゆかりさんとお子さんのレビューです。

新あらしのよるにシリーズ(1)あいことばはあらしのよるに きむらゆういち/作 あべ弘士/絵

一度シリーズを離れた人に読んでほしい展開

自分が小学生のころに読んだ、シリーズ1作目の『あらしのよるに』。ガブとメイのこれからを想像してドキドキした日を今でも覚えています。

シリーズが進み、多くの困難を乗り越えながら2匹が友情を深めていく様子は、人間関係に悩む自分にとって道しるべのように感じられ、思春期に入ってからも定期的に読み返していました。

それだけ大切だった「あらしのよるに」シリーズですが、実は大人になってから手に取ることはほとんどありませんでした。社会人としての日常でいっぱいいっぱいになっていた自分には、ガブとメイの関係はまぶしすぎたのです。

そして読まずにいるうちに、いつしか、「現実には、ガブとメイみたいな、相手の属性に関わらない友情なんて無理」なんて斜に構えた感想に変化していました。

大人になったのだろうと諦めつつ、自分の変化が寂しくもありました。

「あらしのよるに」シリーズ第1巻「あらしのよるに」(きむらゆういち/作 あべ弘士/絵)より

でも、新刊『あいことばはあらしのよるに』は、私のひねくれた考えを吹き飛ばすようなストーリーでした。

今作ではお互いに秘密を抱えるガブとメイ。つい相手の心を疑ってしまいそうになりながらも、結局はどこまでも信じ、思いやる気持ちを忘れない姿が描かれています。そして、2匹が新しい関係になるきっかけの、表紙に描かれたリスの赤ちゃんも印象的です。

リスの赤ちゃんをきっかけとした、ガブとメイの、種を超えた友情をもう一度信じてみたいと思える展開とその先にある絆に、胸が熱くなりました。

私のように、友情を育むこと・相手を信じ続けることの難しさを実感したからこそ「あらしのよるに」を離れた人もいるかもしれません。

でも、そんな人にこそ、ガブとメイの友情の続きに起こる新しい展開を知ってほしい! と強く感じました。

『あいことばはあらしのよるに』(新あらしのよるにシリーズ第1巻)(きむらゆういち/作 あべ弘士/絵)より

7歳男子が食いつくユーモアと、これからを想像させる終わり方

今回、既刊を読んだことがないながらも『あいことばはあらしのよるに』をひとり読みした7歳の息子

中盤ではユーモアのある表現にゲラゲラ笑いつつ、話が進むにつれ、まなざしが真剣になっていきました。

読後「読んでみてどうだった?」と尋ねると、

「最後、このあとみんなはどうなるのかな? 僕はこうなると思うんだけど……」

お母さんもあなたと同じくらいの年のころ、このシリーズの最初の巻を読んで同じように、『このあとどうなるのかな!?』って思ったし、いろいろ想像したんだよ!

「お母さんも?」

そのまま話が盛りあがり、今度は『あらしのよるに』を最初から読もうねと約束しました。

7歳の息子も、私と同じように定期的に読み返していく本になるのでしょうか。新シリーズのこれからの展開がとても楽しみです。

『あいことばはあらしのよるに』(新あらしのよるにシリーズ第1巻)(きむらゆういち/作 あべ弘士/絵)より

新作「あいことばはあらしのよるに」刊行

「あらしのよるに」は種を超えた「友情」を描いた大人気シリーズ、新シリーズはさらに種を超えた「家族の絆」を描きます。いまの時代にこそ読んでほしい新シリーズ第1巻が刊行。

新あらしのよるにシリーズ(1)あいことばはあらしのよるに きむらゆういち/作 あべ弘士/絵  定価:1,760円(本体1,600円)

仲良しな2人なのに、実はおたがい隠している秘密が!? 疑いあってしまう2人の友情と新たな命の行方が気になる第1巻。ヤギとオオカミの壁を越えた友情から家族の物語へ……待望の新シリーズがスタート!

「あらしのよるに」シリーズ全7巻はこちら

「あらしのよるに」全7巻 きむらゆういち/作 あべ弘士/絵
この記事の画像をもっと見る(全8枚)
えにまま

AnyMaMa編集部

はたらきたいけれど、家族との時間や豊かな暮らしも大切にしたい。 そんなママの気持ちに寄り添ったライフスタイルを提案するママ活躍支援・社会復帰支援サービス 『AnyMaMa(エニママ)』。 ママがかわると、家族がかわる、世界がかわる。をコンセプトに、ママたちが子育てをしながら在宅ワークで安心して働ける環境を提供しています。 こちら「コクリコ」のAnyMaMa編集部では、さまざまな年齢の子どもを育てるママのリアルな視点で「読書を通して、子育て家庭の課題や困りごとを解決する」をテーマに記事を執筆。 育児に悩む子育て家庭のパパママに役立つ情報をお届けしていきます。 (AnyMaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

はたらきたいけれど、家族との時間や豊かな暮らしも大切にしたい。 そんなママの気持ちに寄り添ったライフスタイルを提案するママ活躍支援・社会復帰支援サービス 『AnyMaMa(エニママ)』。 ママがかわると、家族がかわる、世界がかわる。をコンセプトに、ママたちが子育てをしながら在宅ワークで安心して働ける環境を提供しています。 こちら「コクリコ」のAnyMaMa編集部では、さまざまな年齢の子どもを育てるママのリアルな視点で「読書を通して、子育て家庭の課題や困りごとを解決する」をテーマに記事を執筆。 育児に悩む子育て家庭のパパママに役立つ情報をお届けしていきます。 (AnyMaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​