子どもの年齢別「ポートレート」をスマホで綺麗に撮影するコツ
いつもの写真が見違える! 子どもの一瞬を逃さない写真の撮り方#1
2021.10.09
「子どもの成長をキレイに残したい!」
「スマホでカッコいい写真を撮りたい」
今この瞬間の、かわいい子どもの姿を未来に残したい、というパパママは多いのではないでしょうか。最近のスマホは性能が良くなっているとは言え、なかなか「コレが最高!」というベストショットを押さえるのは難しいものです。
そこで、子どものベストな「ポートレート」をスマホで撮るコツを、ママフォトグラファーアカデミー代表理事の吉野陽子さんに伺いました。(全4回の1回目)
「ポートレート」はその子自身を写し出す撮影方法
「ポートレート」とは、「その子そのもの」を撮る人物写真のことです。
一般的には、背景をぼかし、被写体の人物を際立たせるように撮影します。その子特有の表情やしぐさなどを切り取り、フォーカスすることを目的とするので、子どもの成長していく姿を残していくのに適しています。
一方で、「スナップ」は日常の光景や出来事、人などを素早く切り取る撮影のことです。
本連載では「ポートレート」と「スナップ」を区別し、今回は「ポートレート」の撮影方法をご紹介します(「スナップ」の撮り方は第3回で詳しくご説明します)。
「最近のスマートフォンでは『ポートレートモード』などが搭載されているので、簡単に背景をぼかして人物を浮き立たせることができるんです。便利になりましたよね。ポートレートで撮影する場合は、子どもに『ピース』などのポージングをさせないで、自然に撮るのがおすすめですよ」(吉野さん)
ポートレートでは、あえてキメポーズはさせずに自然体での撮影がベスト。
定番のポーズをするよりも、何気ない表情としぐさでその子らしさを切り取るほうが、あとから「かわいいね」「あの頃、こういう表情やしぐさをよくしたよね」と振り返ることができます。
ポートレート撮影を格段に上手くする3つの設定
子どものポートレートを撮るコツは「ピントを合わせて、明るく撮る」が基本です。
今回の撮影では3つの設定を確認しておきましょう。
①スマホカメラをポートレートモードに設定する
カメラを確認し「ポートレートモード」のボタンをクリック。後ろがぼやけて、子どもが浮き立つように撮ることができます。
②子どもの顔にピントを合わせる
カメラが子どもの顔を認証しているか確認しましょう。もし顔認証されない場合は、カメラ画面を指でタップすると、そこにピントが合うようになります。子どもの顔(アップなら目のあたり)にピントがくるように調整しましょう。
③撮る前に明るさを調節する
撮る前に、カメラ画面を指でタップすると、画面の横に「太陽のマーク」が出てきます。その太陽マークを上にスライドさせると、明るさがプラスされていきます。顔がキレイに見える明るさに調整してから撮っていきましょう。
撮影後にも明るさ調整はできますが限度があります。撮影前に明度を調整したほうが、最終的にキレイになりやすいです。これらの設定を確認して、いざ撮影に臨んでみましょう。