子どもの年齢別「ポートレート」をスマホで綺麗に撮影するコツ

いつもの写真が見違える! 子どもの一瞬を逃さない写真の撮り方#1

【年齢別】ポートレート撮影時の「接し方のコツ」

ポートレート撮影時に、気になるのは子どもの機嫌です。

「はい、笑ってね!」の声に、子どもはいつも通りに笑えるとは限りません。

そこで、カメラを向けても「いいお顔」ができるように、年齢別に撮影時の「接し方のコツ」をみていきましょう。

0~1歳

赤ちゃんは撮られている意識がないので、ご機嫌さえ良ければ、かわいい一枚が撮れます。

ママとパパは赤ちゃんに顔を見せながら、「しっかり目線を合わせて」子どもの名前を呼びましょう。

注意したいのは、撮影時にママやパパの顔がスマホに隠れてしまうこと。

せっかく声掛けをしても、お顔が見えないと赤ちゃんの反応は薄くなってしまいます。しっかり目線を合わせて声掛けをすると、赤ちゃんは安心した表情になってくれるので試してみましょう。

2~3歳

歌って踊って楽しい気持ちになると、表情も豊かに。
撮影:Raria

ママとパパは撮影前に「一緒に歌ったり、踊ったり」と、子どもの心を温めておくのがいいでしょう。ニコニコして、楽しくいい表情になってきたら、その余韻で撮影開始です。

撮影中は、子どもの興味が今どこに向かっているのかを大人も一緒に楽しみながら撮影するのもおすすめです。

ただ、2~3歳児の集中力は長くはもたないので、撮影時間は5~10分を目安にします。飽きてしまう前に、ベストな一枚を押さえておきましょう。

4~5歳

走り回ったあとのおどけた表情。
撮影:Raria

4~5歳ともなると写真を撮られている意識があるので、「今そういう気分じゃないよ」と言われることも。

撮影前までにちょっと体を動かしつつ、ママとパパは言葉かけをして心をほぐしてあげましょう。コツは「褒めること」と、「終わった後の楽しみを伝えてあげる」ことです。

「撮影時は『とってもかわいいよ!』『あ、強そうだね! ○○を倒せそうだよ!』など、褒めたり、おだてたりするのがいいですね。または『お写真を撮り終わったら○○に遊びにいこう』や『今晩のおかずは大好きなハンバーグにしようか』などもいいでしょう。

気持ちが高まったり、ワクワク楽しい気持ちになったりして、子どもの心の動きが表情に表れた瞬間がシャッターチャンスとなります」(吉野さん)

大好物の夕飯や撮影後に遊びにいく話などは、いい表情を作ります。ぜひ試してみてくださいね。

ポートレート撮影自体を親子で楽しもう

好きなように遊んで楽しく撮影できたよ。
撮影:Raria

ポートレートのような「人物を被写体に撮る写真」では、その子の心が動いた瞬間の自然な表情を切り取るのが、素敵に撮る秘訣です。

子どものいつも通りの笑顔を撮りたいなら、まずは親子で「撮影そのもの」を楽しみ、「この撮影の瞬間に幸せに感じる」ことが一番のポイントかもしれません。お互いに気持ちを高ぶらせて、最高の一枚を撮っていきましょう。

取材・文/斉藤カオリ

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よしの ようこ

吉野 陽子

一般社団法人ママフォトグラファーアカデミー(MPA)代表理事

一般社団法人ママフォトグラファーアカデミー(MPA)代表理事。姉妹団体「ロイヤルセラピスト協会(RTA)」会員。1男3女の4人の子どもを育てながら保育士資格やRTA認定ベビーマッサージ・ファーストサイン・ファーストトーク講師資格取得。 ベビーマッサージの先生だからこそ撮ることのできる、赤ちゃんの個性を大切にしたベビーフォト・ニューボーンフォトを撮影するママフォトグラファー。監修に携わった本に『ママはみんなベビグラファー 我が子を世界一かわいく撮る方法』(合同出版)、『ココロもカラダもすくすく育つ!親子のふれあいベビーマッサージ』(東京書店)がある。

一般社団法人ママフォトグラファーアカデミー(MPA)代表理事。姉妹団体「ロイヤルセラピスト協会(RTA)」会員。1男3女の4人の子どもを育てながら保育士資格やRTA認定ベビーマッサージ・ファーストサイン・ファーストトーク講師資格取得。 ベビーマッサージの先生だからこそ撮ることのできる、赤ちゃんの個性を大切にしたベビーフォト・ニューボーンフォトを撮影するママフォトグラファー。監修に携わった本に『ママはみんなベビグラファー 我が子を世界一かわいく撮る方法』(合同出版)、『ココロもカラダもすくすく育つ!親子のふれあいベビーマッサージ』(東京書店)がある。